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生命と栄養のブログ from 福山大学 生命栄養科学科

学会報告1 沖縄の季候

学会報告1 沖縄の季候_c0166720_11271816.jpg学会で沖縄に来ています。

それにしても沖縄は暑いですね。 飛行機から降りた瞬間、空気が重い。 最高気温は27,28℃ということですが、湿っているせいか、広島より5~10℃は高く感じます。 まるで梅雨の最中のようです。 

ある先生が、「那覇空港には洋ランがそこかしこにおいてあるので、沖縄に来た感じがする。」と仰っておられました。 私の場合は、ゆいレール(モノレール、沖縄にある唯一の軌道鉄道)の車内に流れる軽妙なメロディーに沖縄を感じます。 何というか、メロディーのストーリーが理解できません。 「理解できない」というのは悪い意味ではなく、不安定さの中に何ともいえない高揚感があります(物理学は、安定なものはエネルギーが低いと教えてくれます)。

さて今回は、日本農芸化学会、日本栄養・食糧学会、日本食品科学工学科の3学会5支部合同支部大会です。 初日は、ロジワールホテルでシンポジウムと懇親会が開かれました。 嚆矢を切る特別シンポジウムは、生物資源研究所長の根路銘国昭先生によるインフルエンザのお話です。 根路銘先生は沖縄のご出身で、また先頃まで沖縄は日本で最もインフルエンザが蔓延している地域でしたので、タイムリーなシンポジウムだと思っていたら、なんと先生は1週間前に入院されたとのことで(インフルエンザではないと思います)、ピンチヒッターの杉田繁夫先生(日本中央競馬会競走馬総合研究所)が講演されました。

「インフルエンザの講演にしては、入り口に消毒剤もなかったなぁ。」と思っていたら、手の消毒はインフルエンザ感染防止にはほとんど効果がないそうです。 それどころか、マスク、うがいもほとんど効果がないとのことで、会場はざわめきました(特に、イソジンでうがいをすると繊毛がはがれて、かえって逆効果?)。 先生がおっしゃるには、インフルエンザは飛沫感染ではなく空気感染なので、これらの予防策はあまり効果がなく、気持ちの問題とのことです。 それではどうすればいいかというと、空気を殺菌したり、湿度を上げるのが良いそうです。 湿度が上がると、ウイルスが重くなって沈降する? 

一方これだと、閉鎖空間が少なく、シャワーが多いため湿気が高い沖縄で、最初にインフルエンザが蔓延したのは腑に落ちません。

話題を変えて。 シャワーといえば、沖縄は天気の移り変わりがとても早いと感じます。 雲の動きも早く、雨が降っても通り雨ですぐにやむため、沖縄の人はあまり傘をさしません。 上の写真は、通り雨のあと、街に佇む家の写真です。 下の写真では、海に浮かぶ立派な入道雲から滴り落ちる雨の様子がはっきりと写っています。 

通り雨のあとの強い日差しとむっとするような湿気は、まさに梅雨が明けて、夏到来を告げています。 季節は、いよいよ11月。

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by seimei-eiyou | 2009-11-01 01:54 | その他