市民フォーラム 後日談

先週土曜日の市民フォーラムを担当した1人の岩本です。

菊田教授のお話は、サイエンティストが、一般の方にわかりやすく科学的な情報を伝える事が大切だという結論だったと思います。 客観的な事実が、一般の方からみると客観性が無いというのはよくあることで、これを解消するためにはサイエンティストのコミュニケーションスキルの向上と、一般の方の科学に対する興味が必要だと思います。

私の話は、抽象的すぎてよく分からなかったという感想をいただきました。 そうなんですよね、「これはこうだ、あれはああだ!」と一刀両断にすると話は早いのですが、そうもいかないのです。 

食品や栄養、健康のように、複雑な要因が絡み合って成立している複雑系では、物事を細かく分けて、分析的に、解析的に調べていけばいくほど全体像がかすんでしまったりします。 細部の集合体が全体像というわけではなく、細部の事象が皮膚感覚とずれてしまうこともあります。 ちょうど、一般力学と量子力学の関係と似ているかも。

と言うことで、複雑な系には、細部を見る目と、全体を見る目の、2つの目でバランスよく見るしかないのではないかと思う次第です、という内容でした。

c0166720_13205596.jpgPS 酒とたばこの功罪について。 「酒とタバコは精神的には良いことだらけで、それがうまく数値化できないだけだ、という人もいる。」という話でした。 この部分(細部)だけを取り上げて、タバコは健康によいが、それがうまく数値化できないだけだ、と取った人もおられたようです。

公衆衛生学的には、タバコは多くの健康リスクと正の相関性があり、できるだけ吸わないのが健康によいでしょう。 特に若い方はなるべく吸わない事が望ましい(副流煙の被害もあるし)。 ただし、タバコが生き甲斐という高齢者からタバコを取り上げるのもなあと思います。  
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by seimei-eiyou | 2010-06-21 13:23 | 行事 | Comments(0)