教養講座 「日本と中国 私の見方」

本日、福山大学学生会館で開催されました教養講座を聴講しました。 
演題は「日本と中国 私の見方」で、講師は法政大学教授 王 敏 先生です。 王先生は、日本留学中、宮沢賢治と中国のかかわりについて研究され、お茶の水女子大学で博士を取られた女性です。

ご承知のように現在中国の胡錦濤国家主席が訪米中で、図ってか図らずか、その時期にピタリと合わせた講演会のタイミングでしたので、きっと政治的な話がふんだんに出るだろうと思って参加したところ、思っていたのとはだいぶ違った内容でした。 どんな話だったか、記憶を頼りに羅列的に書いてみます。

「分断」、「分断国家」とは、文化とは、文化とはポン酢のようなもの、和食にも西洋料理にも合う、文化とはつなぎのようなもの、補完的協力者、食文化、オタク文化。

大阪名物きつねうどん、中国でも韓国でも狐はイメージが悪く、食べ物に使うのははばかられる、そこに興味を持つ、狐は農業の神様<農神さん>のつかい(頭痛にノーシンの農神)、農神は中国の神様、大阪の道修町にある少彦名神社は農神を祀り農神祭りがある、湯島聖堂の孔子廟の後ろには農神廟がある、「姜」姓は日中韓にあり農神が始まり、「姜」姓を持つ人が湯島聖堂に集まる、科学への関心、薬への関心、ビジネスへの関心

日本はアジアの発展モデルであったが、日本は自覚が足りず東アジアの中で内向きになった、アジア文明から西洋文明に軸足を移し分断された、BBCの調査では日本は世界に最も貢献しているが、幸福度は低い

サッカー日本代表のシンボル八咫烏は熊野大社のシンボルで中国、韓国、香港にもある、共通の漢字文化を持っている、日本と中国の学校で学ぶ漢字の80%は共通している、中国の文化が日本で定着しているように、日本で作られた言葉(「経済」や「投資」など)も約1000語中国で定着している、中国の若者は日本のアニメに触発されて新しい言葉を作っている、上海万博の日本館「紫蚕島」のネーミングについて、など。

かいつまんでいうと、東アジアは中国文明を基盤とした共通の文化的背景を持つので、現在地理的、歴史的、人種的、経済的に「分断」されていたとしても、つなぎ役を果たす(漢字などの)共通文化を通じて相互理解が可能だ、という内容だと理解しました。

もう一つ、老人はこれから死んで行く身なので、次代を担う若者にあわせて社会を作っていくべきだ、という主張であったと思います。 

これについては色々ご意見もおありでしょう。 個人的には2つめの提言を聞き、身につまされました。 東アジア、東南アジアの国々は、よく日本を研究しています。

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by seimei-eiyou | 2011-01-21 18:18 | 行事 | Comments(0)