2011年 12月 24日
クリスマス病
クリスマスが終わると急速にお正月気分になり、クリスマスの余韻が消えていくのが悲しい。 よって、お正月が憂鬱。 年が明けると、早く次のクリスマスが来ないかと心待ちにしています。 こうなるとほとんど病気です(クリスマス病)。 さて、このクリスマス病、本当にある病気です。
クリスマス病とは、血液が固まりにくい遺伝性血液凝固異常症である『血友病B』の別名です。 血液は体内ではさらさらと流れていますが、いったん出血すると血液凝固系が働いて血液を凝固させ、出血を止めます。 この凝固系には数々の因子が関与していて、そのうちの1つである血液凝固第IX因子が遺伝的に欠損している血友病Bをクリスマス病と呼びます(血友病Aは第VIII因子の欠損)。
なぜクリスマス病と言うかというと、第IX因子の欠損が最初に発見された子供さんの名前がStephen Christmasだからだそうです。 ちなみに、第IX因子はクリスマス因子(Christmas factor)と呼ばれ、遺伝的にクリスマス因子を持たない方がクリスマス病という、ちょっとややこしいことになっています。
つまり、正常人はみんなクリスマス因子を持っており、クリスマス病ではありません。 もちろん、クリスマス好きは病気ではありません。