2014年 05月 23日
H26年度 第1回栄養研究セミナー
生命栄養科学科も今年で3期生までの卒業生を送り出しており、各方面で幅広く活躍する近隣の管理栄養士・栄養士のスキルアップなどを目的に卒後学習の一環で、このセミナーは企画されております。
広い会場が満席になるほど、多くの方にご参加いただけました。
第1回目となる今回は、本講演の前に旭化成さんより、「コラーゲンペプチドの最近の話題」のお話もありました。
皮膚、骨、軟骨等の細胞の機能を調節し、コラーゲン合成などに利用されるコラーゲンペプチドを含む栄養機能飲料を摂取した時の、臨床的な効果について症例を交えて紹介されていました。
それでは今回メインの講演、
「新しい考え方 栄養診断に基づく栄養管理」について、
一般社団法人臨床栄養実践協会より理事長の足立 香代子 先生をお招きし、ご講演いただいた様子を少しご紹介します。
栄養診断(判断)は、治療または予防することができる疾患、病態に対し、食物・栄養の専門職が栄養処方・介入をすることにより、解決、改善を図ることができるものです。
そのため栄養に関する問題を具体的に特定し、記録します。
例えば検査値に異常な変化があったのなら、その人の食事状況や内容、生活環境、病気などに関わる栄養の問題などから評価し、その変化の根拠を明確に説明できなければ、本当に必要で適切な栄養管理のプランを示せられません。
「私たちが向き合っているのは何なのか。紙面上のデータ? いいえ、その人自身です。」
当たり前のことなのに、 つい検査の数字だけに目が向いてしまいがちです。
食・栄養のスペシャリストである管理栄養士・栄養士だからこそ、その人の訴えから読み取ることができる栄養状況から検査値の根拠を導くことができます。
このような講演を通じ、より意識を高めることができたのではないでしょうか。
次回は9月6日(土)に行われる本セミナー、皆様のご参加を待っております。