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生命と栄養のブログ from 福山大学 生命栄養科学科

第15回国際栄養士会議

 間に失礼致します。

 今更ですが、さる9/8~9/11まで日本で初めてとなる国際栄養士会議にこっそりお邪魔していました。その展示会で少し面白い発表がありましたので、折角なのでスペースをいただきます。

 真空調理で嚥下食を調理する、というお話です。
 そしゃくや飲み込みが困難な方への食事として食材を細かく刻んだ刻み食や、ミキサー食(名前の通りです)を提供していました。私が学生の時にも「嚥下食」として、実習で作りました。
しかし、そうすると普段の食事と完全に外観が違うので、食べる側としては別物を食べている感覚は否めません。

第15回国際栄養士会議_c0166720_12144576.jpg 今回の展示会で見た嚥下食はそれとは全く違い、嚥下食でありながら外見は一般食と大きな違いはありません。
 ←写真は試食できた嚥下食のちらし寿司ですが(映りが;)、それぞれ具にとろみ剤を入れてミキサーでペースト→真空パック→スチームコンベクションで加熱→ブラストチラーで冷却、という流れで作れるそうです。
(*スチコンはオーブンのようなもの、ブラストチラーは急速冷却できる装置です。福山大学の給食室に完備です)

 試食しましたが、嚥下食なので、はじめはとろとろした具材に違和感がありますが、だんだん慣れます。最初から噛んだ後の状態、といった感じです。噛まずに飲み込める。
 学生の時に食べた嚥下食との大きな違いに衝撃を受け、思わず写真を…。

 他にもこうした介護食、嚥下食に関する様々な研究やセミナーを拝見して、日進月歩を強く感じました。

by kwd
by seimei-eiyou | 2008-09-19 13:22 | その他