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年度末と新体制

生命栄養科学科元年の平成20年度も明日で終わり、あさってからは学科2年目である平成21年度に突入です(と言われても火曜日とと水曜日の違いぐらいしか実感がありませんが)。

さて平成21年度、学科には新たに6名の新任の先生をお迎えします。 いずれも管理栄養士教育のプロばかりで、更に学科の教育・研究体制が充実することでしょう。 

さて、昨年の8月に学科のブログを始めて以来もう約8ヶ月。 年度も教員も更新されますので、このあたりで本ブログも新体制に移行したいと思います。 新しい書き手を得て、またひと味違った学科の情報を伝えて頂けると思います。 乞うご期待です。 では。 iwc

PS 学内のサクラは3分咲きぐらいです。 この週末には見頃になるでしょう。 果たして入学式までもつか心配です。 これも地球温暖化のせいでしょうか。


    
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by seimei-eiyou | 2009-03-30 14:09 | おしらせ | Comments(2)

カロリー制限

c0166720_2035675.gif以前本学生物工学科にいらっしゃった浅田浩二先生は、活性酸素研究の世界的な権威です。 活性酸素とは、酸素分子から生じる反応性の高い酸素分子種で、スーパーオキシドや、ヒドロキシラジカルなどがこれに含まれます。

太古の地球には酸素はほとんど存在せず、大気の多くは二酸化炭素でした。 それが光合成能を持つ生物の出現で、大気中の二酸化炭素が酸素に置き換わっていきました。 意外に思われるかもしれませんが、酸素は反応性が高く(例えば炭素と劇的に反応して燃える)、生物にとっては猛毒です。 そこで生物は酸素の害を何とか防ぎ、これを有効に利用する方法を獲得したのでした。

活性酸素は絶えず体の中で発生していて、酵素などの作用で絶え間なく活性酸素を無毒化されています。 このアブナイ活性酸素の発生を抑える事ができれば、生物は長生きできると考えられます。 浅田先生のお話によると、「活性酸素の源である酸素や食物をやめ、呼吸と飲食をしなければ理屈の上では長生きできる!」そうです。 まさに生物とは因果な存在です。

さてこれまでの動物実験によると、カロリー制限をすると寿命が伸びるのはどうやら本当みたいです。 さすがに人間でこのような研究を行った人はいませんが(疫学調査では有るかもしれない)、カロリー制限と長寿の関係は生物に普遍的なようなので、人間でも恐らく同じでしょう。 

カロリー制限をすると体重、血圧、コレステロール、中性脂肪などの減少が期待できます。 ではどれくらい制限すればいいのでしょうか。 人間の生命活動に影響が出るほどカロリー制限をしてしまうと元も子もありません。 その人に合わせて10~30%ぐらいでしょうか。 これはちょうど腹八分目にあたり、昔の格言はいいところをついています。 さて関連する話題で、カロリー制限をすると寿命が延びるだけではなく、記憶力も向上するというお話です。

PNAS (2009) 106: 1255-1260に掲載されたドイツ、ミュンスター大学のWitteらの研究によると、ちょっと太め(BMIの平均が28、日本人では十分太め)の男女50人(女性29名、平均年令60.5歳)を3つのグループに分け、最初のグループは普通の食生活、2番目のグループは30%のカロリー制限、最後のグループは健康によいとされる不飽和脂肪酸を普段よりも20%多く摂取してもらいます。 3ヶ月後に調べたところ、30%のカロリー制限をしたグループは体重が数%減少したのに加え、記憶力テストの成績が20%も改善したそうです。 ほかの2つのグループには、有意な変化は見られませんでした。 体重減少はともかく、僅か3ヶ月のカロリー制限で、ちょっぴり太めで還暦前後の方の記憶力が20%も改善したとは驚きです。 

c0166720_20132649.jpg彼らはこの原因としてインスリンに対する感受性が上がり、炎症反応が減少する事により、神経シナプスの可塑性が上がり、脳における神経伝達が刺激された事によるかもしれない(higher synaptic plasticity and stimulation of neurofacilitatory pathways in the brain because of improved insulin sensitivity and reduced inflammatory activity)と言っています。 いずれにしろ、「最近言葉が出てこない!」とお悩みのプチメタボリックな中高年の皆様は、腹八分目をお試しになるといいかもしれません。  by iwc
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by seimei-eiyou | 2009-03-25 20:14 | その他 | Comments(0)

日本はきもの博物館

c0166720_1859776.gif先日の「東京物語」の記事でJR松永駅について紹介しました。 遠方の方はもちろん、お近くの方でさえ松永駅と言ってもピンと来られないのではないかと思います。 全国的に有名な尾道駅や、新幹線のぞみ号も停まる福山駅とはくらべる術もありません。 JR松永駅と言えば、私たち福山大学の最寄り駅であるほかは、めぼしい観光資源がありません。

さて平成21年1月17日の日本経済新聞「日経プラスワン」の「何でもランキング おすすめの企業博物館」という記事で、ランキングからは漏れているものの「このほか、・・・履物メーカーのマルヤマのオーナーが私財を投じて設立した「日本はきもの博物館(広島県福山市)」を挙げる人も目立った。」とありました。 この「日本はきもの博物館」とは、JR松永駅近くにある履き物(靴など)を専門とする博物館です。
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松永は、昔は福山市と尾道市の間に位置する松永市として存在していましたが、1966年に福山市と合併し、今では福山市の西端として尾道市と接しています。 ちなみに福山市と松永市の合併は、中国地方で初めての市同士の合併で、平成の市町村合併のはしりといえます。

c0166720_1914427.jpg松永には1960年まで塩田があり、塩の取引所跡がありました(今でもあるのか?)。 それ以外の産業としては、高級畳表の備後表が有名です。 今でも細々と作っているのでしょうか。 そして忘れてならないのが下駄です。 松永湾には多くの輸入木材の丸太が浮かんでいて、府中市近辺の家具作りに利用されます。 その木材を利用して、古くから下駄の生産が盛んで、日本の下駄シェアの6割を担っています。 松永では秋にゲタリンピックという催しがあり、福山大学学生もたくさん参加しています。 これで「日本はきもの博物館」が松永にある理由がおわかりになりましたか?
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さて初めて松永に来た時、私は「日本はきもの博物館」を「日本は着物博物館」だと思い込み、着物の展示館だと勘違いしていました。 これまで一度も博物館に足を踏み入れた事がなく、一度入ってみようかなと思いながらいまだに果たせておりません。 中にどのような展示がなされていて、わざわざ遠方からお越しになる価値があるのかないのか。 ご存知の方がいらっしゃれば教えて下さい。 近いんだから行ってみればいいのですが・・・  これがなかなか。 by iwc
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by seimei-eiyou | 2009-03-23 19:02 | その他 | Comments(0)

卒業式・謝恩会

昨3月20日(祝)に福山大学の卒業式、卒業(修了)証書授与式および学科の謝恩会が行われました。
今日はその様子を写真で紹介します。

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大学会館で行われた卒業式開始直前の様子です。 ホールの入口に学生さんが吸いこまれていきます。

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学科がある18号館玄関前です。 玄関前にある倉庫の屋根に登って撮影していますので、はしごのはしが写っています。

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同じく玄関前の菊田教授と新4年生です。

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1号館前広場で行われた園遊会の様子です。

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園遊会の会場から15号館、本部時計台を臨んで。

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謝恩会の記念プレートです。

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糖質研究室の記念写真です。 
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by seimei-eiyou | 2009-03-21 14:43 | 行事 | Comments(0)

東京物語

c0166720_20441822.jpg卒業式を控えた学生さんたちは、思い思いに卒業旅行に出かけます。 かつては何度も海外旅行に出かけるというバブリーな時期もありましたが、今年は不況のせいかほぼ国内のようです。 

行き先で目立つのは東京で、東京ディズニーランドが25thアニバーサリーだそうです。 個人的には、いまさら東京ディズニーランドでもないだろうにとも思いますが、やはりいつになってもディズニーブランドは健在です。

思いおこせば25年前、オリエンタルランドという会社が日本にディズニーランドを建設するという計画を発表したとき、「日本に本物のディズニーランドなんてできっこない」、「すぐに飽きられて、うまく行かない」、「そもそも東京ディズニーランドの場所は千葉県浦安市であり、東京ではない。」などの意見があったと記憶しています。 それがこうして25年たった今も変わらぬ人気を誇り、ディズニーシーまで併設して拡大するなど、当時としては予想外だったのではないでしょうか。

ちなみに東京ディズニーランドが千葉県に作られたのは、東京と成田を結ぶ京成電鉄が浦安沖を埋め立てて大規模レジャーランドを作ろうとしたのが始まりです。 当初のレジャー施設名がオリエンタルランドで、これが社名になりました。 そのオリエンタル(東洋の)ランドが、現在のディズニーランドです。

何年前になるのでしょうか、東京ディズニーランドの最寄り駅である舞浜駅に早朝行ったことがあります。 開園時間のずっと前で、東京ディズニーランドに出勤する大勢の人が、無口な黒い潮になって吸い込まれていく様子が印象的でした。

さてここで話は少し変わります。

現在日本経済新聞の「私の履歴書」で女優の香川京子さんが文を綴っておられます。 3月11日水曜日の題は「東京物語」でした。 小津安二郎監督の「東京物語」に出演したときのお話で、尾道に住む両親が東京の子供たちを訪ねるというストーリーです。c0166720_20464481.jpg 
この中で、尾道ロケでの共演者原節子さん(青い山脈ほか)の人気ぶりについて触れられています。 そのくだりをちょっと引用すると、

『原さんを一目見ようと地元の熱狂ぶりはすごかった。あまりの人出で、原さんは尾道の一つ手前の駅で降り、車に乗り換え尾道に入った。』とあります。 

問題は、この「一つ手前」の駅です。 現在、山陽本線で尾道の一つ手前の駅といえば東尾道ですが、この駅は比較的新しく、映画が撮られた1950年代には存在しませんでした。 となると、もう一つ手前の松永です。 この松永駅こそ福山大学の最寄り駅です。

ひょっとすると、松永やその隣の備後赤坂駅など取るに足りない駅で、一つ手前の駅が福山駅を指しているのかもしれません。 それにしても、往年の大女優が人目を避けて松永駅で車に乗り換えるという姿を、現在の駅前の姿(きっと北口、今は寂れていますが、かつては賑わっていたらしい)と重ね合わせるのも面白いものです。   by iwc
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by seimei-eiyou | 2009-03-18 20:48 | その他 | Comments(0)

baumkuchen

バウムクーヘン。 ドイツのお菓子。 
意味は木のケーキ、発音はバウムクーヒェンでしょうか。

今日は朝から新しい先生方のためのスペースを確保するために、研究室や実験室の片づけをしていますが、これがなかなか大変で終わりなき戦いの様相を呈しています。

今日は土曜日。 学生さんの都合もあり、午後1時半頃に一端切り上げて、ランチタイムを飛ばしてお茶の時間にしました。

今日はグルメのMさんが久しぶりに就活から、4年生のWさんは東京での就職先見学から、また3年生のK君は関西の就活先からそれぞれお土産持参で帰ってこられました。

今回のグルメMさんのお土産は、阪神西ノ宮駅前にある有名なパティスリー・ブラザーズのBon:Bonバウムクーヘンです。 本品は知る人ぞ知る逸品で、日経PLUS1 の何でもランキング「おすすめのバウムクーヘン」の第9位にランクされています。 お菓子業界に疎い私でも、最近阪神間でバウムクーヘンが来ていることはうすうす感じていました。
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さて、まず手提げ袋と箱から見ていきましょう。 濃紺と白のシックなデザインです。 大きく書かれた“3”の数字は、3人兄弟がオーナーだからだそうです。 箱の上にも、3人の男の子が描かれています。
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次に箱を開けたところです。 まず目に付くのは生地の感じが普通のバウムクーヘンと違ってざらっとしています。 バウムクーヘンは、きめ細やかでしっかり焼いた硬質の生地だという先入観を打ち破り、Brothersさんのは柔らかい。 
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切ってみるとこんな感じです。 バウムクーヘンの外側はよく砂糖衣仕上げになっているのに対して、洋酒の香りがするパウンドケーキのような仕上げでしょうか。 味覚と文章力が足りず、うまく表現できません。 ケーキを8等分して研究室7名で食べました。 一切れ残るって? そうです、今日はホワイトデーなので、Wさんが2切れ食べて丸く収まりました。
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ほかの方は、そのWさんのお土産の「東京バナナ」と、K君のお土産京都の「阿じゃ梨(あじゃり)餅」をたべてカロリー補給をしました。  by iwc
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by seimei-eiyou | 2009-03-14 15:18 | その他 | Comments(0)

小麦色? それとも色白?

先日のメタボブログに登場した事務室のSさん、最近は自ら「事務室のSです。」と名乗られるようになりました。 「先生、人の事をダシに使ぉちゃぁいけんよ(方言:ダシに使ったらいけないよの意味)」とおっしゃっていますが、まんざらでもないようです。

さてそのSさん、学生時代はラグビーで鍛え上げた筋肉美を誇り、腹筋もくっきり割れていたそうです(今ではその面影もありません)。 よく「若い頃の筋肉が、脂肪に変わった。」てなことを言いますが、筋肉が脂肪に変わる事はあるのでしょうか?

c0166720_20585946.jpg脂肪と言えば、脂肪細胞にも色白と小麦色の脂肪細胞があるのをご存知ですか? 学校で習った! そうですね、白色脂肪と褐色脂肪です。 白色脂肪はエネルギー貯蔵の役割を持つ、いわゆる”脂肪”なのに対して、褐色脂肪はエネルギーの産生を行うミトコンドリアを多く含み、カロリーを燃焼させて体熱を発生します。 

これまでこの2つの脂肪細胞は、共通の脂肪前駆細胞から分化したものだと考えられてきました。 そりゃそうですよね。 色は違えど、同じ脂肪細胞なんだから。 ところが最近の研究で、この2つの脂肪細胞が、異なる細胞から生まれてきたもので、しかもエネルギーを消費する褐色脂肪細胞は、なんと筋細胞(筋肉を作る細胞)の起源である筋芽細胞から発生することが明らかになってきました (Nature Vol. 454, Issue no. 7207, 21st August, 2008)。

ハーバード大学のSpiegelmanらは、細胞が褐色脂肪細胞になるか、それとも筋になるかを決める分子スイッチであるタンパク質PRDM16を同定しました。 このPRDM16というタンパク質分子は、細胞が筋になるか褐色脂肪になるかを決めており、細胞にこのタンパク質をつくらせる作用を持つ物質は、肥満治療に使える可能性があるそうです。

一方、同じくハーバード大学のTsengらは、骨形成を促す物質である骨形成タンパク質BMP7が、PRDM16などのスイッチをオンにし、ミトコンドリアの生合成を促進することを見つけました。 マウスでこのBMP7をたくさん作らせると、褐色脂肪が増えてエネルギー消費が増大し、体重が減少します(白色脂肪は変化しない)。 このような研究が、将来肥満治療に役立つのではないかと期待されています。

このように、小麦色と色白の2つの脂肪細胞は、その素性も性質も異なる別々の細胞のようです。 小麦色の細胞はやせ形で筋肉質、色白細胞はポッチャリでエネルギー蓄えてますよぉ型という色分けは、何となく人間の小麦色、色白を連想させます。 「若い頃は筋骨隆々で、脂肪なんか申し訳程度にしか付いてなかったのに、いつの間にか筋肉が脂肪に置き換わった。」という事務室のSさん。 それはPRDM16やBMP7の代謝異常ではなく、運動不足と日頃の不摂生かもしれません。 気をつけましょう。         by iwc
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by seimei-eiyou | 2009-03-12 20:55 | その他 | Comments(0)

BusinessWeekのメタボ

昨日のビジネスウイークのメタボネタに加えて。

BusinessWeek誌、東京支局特派員のIan Rowleyさんが、日本のメタボ健診についてコラムを書いておられます。 ちょっと面白いのでご紹介します。

ご承知のように昨年から始まった日本の特定健診基準は極めて厳しく、40歳以上で男性ならウエストが85センチ以上、女性では少し基準が甘く90センチ以上(これを不公平だという男性は多い)あると、いわゆる“健診に引っかかる”事になります。

1月の本学科市民フォーラムで、企業の管理栄養士さんとお話ししていたら、BMI 22でもこの基準に引っかかる人がいるとの事でした。

BMIとはボディー・マス・インデックスの事で、体重(kg)を身長(m)の二乗で割った値で、BMI 22が標準とされています。

そのBMI 22で特定健診に引っかかるというのは、少し奇異な気がします。

健康上問題になるのは内臓脂肪の量だそうで、CTなどで腹囲と内臓脂肪面積の関係を調べると、男性85cm以上、女性90cm以上で、内臓脂肪面積が100cm2を超えることが多かった、というところからこの数値が出てきたようです。

企業や地方自治体は、国が定める改善目標を達成できないと、将来財政的なペナルティーを受けるとも言われています。 

栄養学科の教員としては誠に不謹慎この上ない事を重々承知の上、個人的にはちょっとやりすぎではないかと思います。 世界でこのような制度を取っているところはほかにあるのでしょうか。

増え続ける医療費を削減し、国民の健康を増進する事は喫緊の課題であり、医療制度改革などほかにも取り組むべき課題はたくさんあります。
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さて東京支局特派員のIanさん、健診の結果ウエスト87cmで不合格でした。 彼は身長185cm、体重78kg、BMI 22台で、0.5~1.0kgの減量が必要だと言われたそうです!(またはウエストをあと2,3 cm絞るか、基準のゆるい女性に性転換するか)。

疫学調査では、最も長生きするのは、あまり酒を飲まず、たばこも吸わない小太りの人で、ガンや循環器疾患の発症リスクが最も低いのは、月数回の飲酒で、BMIが25~27の非喫煙者という結果が出ているそうです。 

やせの健康リスクってのもありますので、下の方の基準も作ってもらえるとありがたい。   by iwc
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by seimei-eiyou | 2009-03-10 18:18 | その他 | Comments(0)

肥満税

最近学科の情報が事務室に筒抜けです。

研究室でカレーやピザやたこ焼きを作っている事がばれています。 もっとも、栄養学科で学生さんが料理を作って何の不思議もないのですが。

どうやら情報の漏洩もとはこのブログのようです。 事務室の方がブログを読んでいるとは想定外でした。 まったく油断も隙もありません。

さて今日の話題は定額給付金です。 何? 「肥満税」じゃないのかって? 実はこの2つ、裏でつながっています。
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さて、巷では定額給付金の支給が始まっているようで、自分のところにも早く来ないかなと指折り数えている人がたくさんいると思います。

この定額給付金、その目的は国内消費を刺激するために実施されるものです。 

これまで日本経済は外需、特にアメリカの消費に依存した体質だったので、アメリカがつまずいて日本経済が大事故になりました。

これを何とか国内消費を刺激する事で回復したい、その呼び水として定額給付金が支給されます。 しかし定額給付金といってもいわば借金で、将来の税金になるわけです。

ご承知のように日本国政府は財政が破綻しかけており、消費税など税金を上げないと如何ともしがたい状況です。 また消費税に加えて、たばこ税増税も盛んに喧伝されています。 

これはタバコを吸う人は吸わない人よりガンなどになりやすく、より多くの医療費がかかる。 また副流煙などで他人の健康を脅かし、タバコの値段が上がると禁煙する人が増え、健康増進に寄与するなどの理由です。

しかし健康に悪いのは何もタバコに限りません。 

“BusinessWeek”誌では肥満を引き起こす飲料に課すたばこ税のような税(肥満飲料税)のことが取り上げられています(“A Tobacco-Style Tax on Fattening Drinks“)。


財政破綻と肥満に直面する諸国では(一見この両者は何の関係もないようですが、関連があるらしい)、ジャンクフードや高カロリー飲料に課税する新税が検討されています。

紹介されているのはアメリカ、ニューヨーク州で、2009年度から高カロリーの炭酸飲料や砂糖入り果汁飲料の販売価に18%の税を課し、そこから得られる年約5億ドルの全額を肥満対策の公衆衛生プログラムに充てるというものです。

もちろん飲料業界は大反対。 また不健康食品を消費するのは低所得者に多いと考えられ、税の逆進性(”a regressive tax”、低所得者ほど影響が大きい)という問題点も指摘されています。

ただ趨勢としては炭酸飲料や健康的でない食品への大規模税導入は時間の問題のようです("I think it's only a matter of time before it happens.")。

その背景には肥満率の急増、たばこ税の導入によってアメリカでは喫煙率(現在20%)が順調に低下している事があげられます。

ただどのような食品が健康的でないかを定義するのは難しい問題です。
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甘みと塩分が好きなアメリカ人がこのような「肥満飲料税」を受け入れるかどうか?

米エール大学のKelly D. Brownell氏(director of Yale University's Rudd Center for Food Policy & Obesity)は、「肥満税という名称をやめて「栄養税」にすればいいのでは。 税収を果物や野菜など健康的な食品への助成金に使えば低所得者層に不利益だという逆進性の問題を回避できる。」。と語ります。 

Brownell suggests that such tariffs would be more palatable if they were labeled a "nutrition tax" rather than an obesity tax. "Ideally the money raised would then be used to subsidize healthier foods such as fresh fruits and vegetables. That would get around the issue of it being a regressive tax."

日本では「肥満税」や「不健康食品税」が受け入れられるでしょうか? きっと食品業界から大反対が起こるでしょう(消費者からも)。  

さて、もうしばらくすると春の特定健診の季節となります。 ウエストまわりが気になる事務室のSさん。 肥満に課税までされてはたまりませんね。 

ということで、定額給付金発、肥満税経由、栄養税のお話でした。  by iwc
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by seimei-eiyou | 2009-03-09 20:20 | その他 | Comments(0)

カレー

研究室では、卒業を控え4年生が卒業論文の作成に腐心する一方、新しいメンバー(新4年生)が研究室で研究テーマの引き継ぎをやっています。

私たちの学科では、通常土曜日は研究室が休みにならないのですが、それでも平日とは違ったゆったりした気分が漂います。

さて今日4階の廊下を漂ったのはゆったりとした時間だけではありませんでした。
ム?、何の匂い?  カレーの匂いだぁ!

米粉の研究で有名な井ノ内先生の研究室から、カレーのいい匂いが漂ってきます。
そうです。 今日は3年生、4年生、院生、そして教員も交えてカレーの日です。

大学院生の厳しい指導のもと、慣れない手つきでカレーの作り方を引き継ぐ3年生が健気です。

研究室にはお米と炊飯器はたくさんありますので(5,6台はある!)お米の炊けるいい匂いも漂います。

正午に食べるべきところ、11時40分ぐらいにはみんなが食べ始めてしまいました。 早弁。 フライングです。

誰かが食べ始めると、実験の手を止めざるを得ません。

ということで、あれよあれよという間に、炊飯器3台分、1升5合のご飯が闇に消えて無くなりました。

それでも食欲がみたされない学生さんは(教員も)、中浦先生が持ってこられた2,30個のドーナツを、これもあっという間に平らげてしまいました。
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今週はうちの研究室でもピザパーティーがあり、10枚近くのピザを焼きました。 
また山本先生の研究室でも、たこ焼きパーティーがあったそうです。

卒業論文を仕上げて、あとは卒業式を待つばかりの学生さんにとって、残り少ない研究室での生活は少し名残惜しいのかもしれません。 

みなさん、大学での経験と思い出を胸に、社会に出ても元気に活躍して下さい。
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by seimei-eiyou | 2009-03-07 16:39 | 行事 | Comments(0)


福山大学生命栄養科学科は、平成20年にスタートした全国で唯一の生命工学部に設置された管理栄養士養成施設です。 本ブログでは、生命と健康、そして栄養に関する話題を広く取り上げ、学科の今をお伝えします。


by seimei-eiyou

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by 福山大学経済学部OB at 00:33
僕のコメントが記事になっ..
by 福山大学経済学部OB at 22:53
新年あけましておめでとう..
by 福山大学経済学部OB at 19:48
日本酒ですか。 うーん..
by seimei-eiyou at 20:58
福山大学コラボ商品といえ..
by kooiwoon at 17:59
上記の勘違い、どうも失礼..
by seimei-eiyou at 18:56
うーん・・・、2年半前の..
by seimei-eiyou at 11:59
みやと 様 そうで..
by seimei-eiyou at 11:53

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