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ソースパン

昨日の土曜日で後期授業が終わりました。 いつも思うのですが、学生さんは想像力豊かで、その斬新な発想にハッとすることがよくあります。

まず写真をご覧下さい。 ソースパン(saucepan)と呼ばれる片手鍋です。 フランス料理で、ソースを作る時に使われるのでソースパンというのでしょう。 日本ではソースづくり以外にも色々な使い方ができるので、1つあると便利なお鍋です。
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さて、先日の英語の時間のことです。 私は英語のピンチヒッターとして、後期の途中からこの授業を引き継いでいます。 教材に何を選ぼうかと考えた末、英語版のフレンチレシピ集からいくつか選び、それを和訳してもらうことにしました。 料理のレシピなら興味があるでしょうし、評論等と違い、はっきり頭の中に絵がイメージできるのでわかりやすいだろうという魂胆です。 この明確なイメージが、ときにはとんでもない誤解を生むことになります。

和訳した課題の英文は次のような内容です。

「小さな片手鍋を中火にかけ、砂糖と水を入れて沸騰させ、砂糖がとけるまでかき混ぜます。 そのまま2分間沸騰させた後に火から下ろしてさまします。」

別に何と言うこともない文章です。 誰でもするっと日本語に訳せそうな気がします。 

ところがここで使われている片手鍋の英語表記がsaucepanで、訳した学生さんがソースパンという鍋を知らず、ソースパンと言えば高校時代に部活の帰りにコンビニで買い食いした「ソースがかかったパン」だと思いこんでいたとすると、頭の中のイメージはとんでもないことになります。 

学生さんは片手鍋の所をソースパンと訳しただけで、和訳された文章は大体上のようなものでした。 ところが訳し終わって「意味がわからない!」、「どうして?」、「だって、これって無理でしょう。」、「何が?」、「ソースパンにどうやって水を入れて沸騰させるんですか? それにかき混ぜろって、無理です。」、「???」

という経緯で誤解が判明しました。 それにしても、学生さんは頭の中にどんなイメージを描いて英文和訳をしていたのか、想像するだけでも楽しいですね。
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by seimei-eiyou | 2010-01-31 12:03 | その他 | Comments(0)

火鍋

昨日は、今年度最後の調理実習(1年次生)でした。 内容は、自由課題「老人食の献立を立てて、実際に作ってみよう」でした。 ちょっと興味があるので、覗いてみることにしました。

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調理実習室に入ると、向こうで鍋から火の手が上がっています。 「オッ、フランベか。 本格的!」と思ってよく見ると、火のついていないコンロの上で、鍋がひとりで萌えています。053.gif 近くの学生さんに、「今、何の状態?」って聞くと、「火事です!」

「火事かよっ!」 火を消さなきゃ。 

それにしても学生さんは冷静です。 燃えさかる鍋を、まるでキャンプファイヤーのように眺めています。008.gif

「えーっと、鍋のフタ、フタ・・・」と、こちらはややあわてて、あたフタとフタを探します。 フタ発見、では消火! その前に写真をもう一枚(こちらも意外に冷静です)。

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担当の学生さんに聞くと、「私は鍋に油をひいて、火に掛けただけ。 ほかの人が混ぜた時に、火が点いたんです。」 それは、ちょっと、・・・じゃない? でも、おかげで、僅か大さじ2杯の油があんなに燃えるんだと再認識。 

油はカロリーが高い(9 kcal/g)と言われる所以を肌で感じることができました(実際、火の点いた鍋にフタをする時、熱かった)。 消火後は煙がもうもうと立ちこめ、服に臭いは染み付くわ、咳は出るわで大変です。 それにしても、私たちの体は火も煙も出すことなく、食べた油をこともなげに消化しているのですから大したものです。

PS ついでに写真を2枚ほど。
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1枚目は、「光の芋きんとん」です。 成形後、衣をつけて焼き、「芋きんつば」になったようです。 カメラの露光がおかしくて、光量オーバーになっています。 で、「光の芋きんとん」。 まあ、これはこれでおもしろいかと。

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もう一枚はイチゴ大福です。 「見かけが悪いので写真に撮らないで」、とのことでしたが、切ってみるとなかなかきれいじゃないですか?
 
※ちなみに、本日のお題の「火鍋」は、もちろん中国の伝統的な料理で、火の点いた鍋のことではありません、・・・やはり火の点いた鍋か。
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by seimei-eiyou | 2010-01-28 08:12 | 実験・実習・授業 | Comments(0)

後期も今週で終了

後期授業も今週で終了です。 週末の前期入学試験をはさんで、いよいよ来週木曜日からは定期試験期間に突入します。 この試験で進級や、奨学金、学費免除などがかかっている人もいますので、ぜひ頑張って勉強して、良い点を取って頂きたいものです(かかってない人も、もちろん頑張って下さい)。

さて、無事定期試験をくぐり抜けると、たいていの学部学科の方はほぼ春休みですが、ここ栄養学科ではそうはいきません。 定期試験後には、これまでに学んだことを復習し、理解を深めるための補習授業が目白押しです。 補習が終わると確認試験があり、これが終わると晴れて春休みです。 

とは言え、多分宿題が出ますのでのんびり遊んでばかりいる訳にもいかないようです(学費を稼ぐためのバイトもあるし・・・)。 春休み明けには実力試験があるやもしれず、とかく栄養学科は忙しい。 

「でもそういった緊張感のある生活が、将来役に立つんだよ。」と学生さんには言うものの、「じゃあ、自分もやってみたら!」と言われると、はたと困ってしまいます。

今日の標語は、

「勉強も みんなでやれば つらくない」 (やはり、つらいか・・・)

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          (調理実習でのヒトコマ)

 
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by seimei-eiyou | 2010-01-27 08:01 | おしらせ | Comments(0)

前回の記事で、管理栄養士国家試験対策は楽だと書きましたが、これは戦略を立てやすいという意味で、合格するのがラクダという意味ではありません。 誤解無きように。c0166720_17203986.jpg

ではどう対策を立てるか? 

まず。 何事にもあてはまりますが、ミッションに対しては戦略(ストラテジー)と作戦が必要です。 管理栄養士国家試験対策を1つのミッションだとすると、到達目標はもちろん試験の合格です。 国家試験は5択問題200問からなりますので(まさにゴタクを並べたもの)、そのうちの60%、つまり120問に正解すれば合格です(つまり間違いを80問以下に抑えれば良い)。 テスト毎の点数のばらつきを±15点ぐらいだとすると、平均135点ぐらいとれればほぼ合格です。 

これで到達目標は決まりました。 こんなに簡単に到達目標が決まってしまうのですよ。ということで、次は現状把握です。 今いる場所と、最終的にいるべき場所が決まれば、その途中の道筋が明らかになります。 現状把握には模擬試験が有効です。 試験結果で注意すべき点は、総合点よりも各科目の得点状況の把握です。 ご承知のように管理栄養士国家試験は9つの科目から出題されますので、そのそれぞれについて、①常に60%以上とれる得意科目、②60%程度しかとれないそこそこ科目、③ほとんど60%に達しない苦手科目の3つに分類しましょう。 ここまでできたら、次は作戦です。 

どの科目を重点的に勉強するか。 もちろん誰でも苦手科目の克服をめざします。 得意科目は既に点数がとれているので勉強しても成績の伸びが少ないのに対して、苦手科目は伸びしろが大きいので当然です。 しかしここで考えるべきもう一つのファクターは配点です。 例えば、最近の例では「応用栄養学」は16問の配点なのに対して、「臨床栄養学」は36問出題されます。 ということは、正答率に加えて配点(問題数)、そして勉強のしやすさを総合的に判断して勉強する優先順位を決めます。 取り損なっている問題数の多い科目から優先的に勉強するのも1つの考え方です。

以上は、どちらかというと国家試験が間近に迫った方に対する戦略です。 本学科の第1期生のようにまだ2年以上時間的な猶予がある方は、地道に色々な分野をコツコツ勉強するのが正道です。 国家試験の9つの出題科目はそれぞれが密接に関連しており、相乗効果による全体のかさ上げが期待できます。 また国試に通ることが最終目標ではなく、あくまで資格を持って社会に出て、専門知識や技術、経験を社会のために活かすことが何より大切ですから。

PS 現状の把握や分析、勉強戦略や作戦の立て方を学生さんが1人でやるのは大変ですし、客観性が失われがちです。 この部分は教員とマンツーマンで相談しながら進め、方針が決まったらあとは個人の努力、自己管理、頑張りです。 計画を実行できる健康な身心づくりは、まず規則正しい食生活から。
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by seimei-eiyou | 2010-01-21 17:21 | その他 | Comments(0)

高校生に大学入試があるように、管理栄養士養成施設は国家試験対策を避けて通ることはできません。 本学科の1期生は現在2年生なので、最初の国家試験まで残りほぼ2年2ヶ月となりました。 後期の授業は1月末で終わり、2月になると定期試験があります。 これが終わって春休みに入る頃から、徐々に国家試験対策を進めなくてはなりません。

ということで、本屋さんから管理栄養士国家試験対策本を取り寄せて教材研究です。 他にもたくさんあると思いますが、主だったところだけで20冊ほどありました。 これらの本を眺めてみると、ほぼ3つのカテゴリーに分類できると思います。 
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まず最初に、過去の試験問題を参考に国家試験のポイントをしっかり解説する本で、試験までまだ時間がある頃からじっくりと勉強できるようになっています。 本の性質上、大型本が多くなります。 次は国家試験過去問集です。 なるべく多くの問題にあたることにより、実力の涵養と弱点の克服をする反復練習のための本です。 解説は控えめでコンパクトにまとめられています。 最後は、試験直前に重点ポイントだけを集中的におさらいするための本です。 試験場に持ち込んで、最後の1分まで粘って読むことを想定しており、小型本になっています。 これらの本の中から自分にあったものを組み合わせて勉強すればいいでしょう。 

大学受験だと、理系、文系から始まり、志望する分野や国公立型、私立型などをあらかじめ決める必要があります。 それもこれも各大学や学部学科によって試験科目や試験日、難易度、出題傾向など千差万別、てんでバラバラで、ある程度志願先を絞っていかないと対策の立てようがありません。 それに比べると管理栄養士国家試験は、出題範囲が広くて大変だと思う反面、試験日や出題科目、出題範囲が決まっているので、試験対策は楽だと思います。 

PS それにしても、よくこんなにたくさんの教材が出版されているものです。 自分で計画的に勉強すれば教員の出番は無いかも? 管理栄養士は、まず自己管理から。
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by seimei-eiyou | 2010-01-20 20:21 | その他 | Comments(0)

センター試験

皆さんお元気ですか?

先週末の土、日曜日には大学センター試験があり、ここ福山大学も試験会場として多くの生徒さんが受験に来られました。 雪が降った数年前と違い、お天気に恵まれ、大過なく終了したと聞いております。 大学センター試験はとても気を使いますので、無事終えることができて皆さんホッとしておられることでしょう。

さてそのセンター試験、受験生の皆さんは高校や予備校で自己採点をされたことと思います。 私も、昨日と今日の新聞に掲載された問題を部分的に読みました(文字が小さいので、老眼には辛い!)。 受験生の皆様には大変申し訳ないのですが、こちらはセンター試験の成績で進路が決まったりするわけではないので、虚心坦懐に問題を眺めてみると、これが結構楽しめます。 特に私たちの時代にはなかった現代社会や理科総合などの科目は、社会人の基礎教養として大変勉強になります。

例えば現代社会だと、経済のグローバル化、地球環境への負荷軽減、食品偽装など消費者トラブルに代表される安心・安全社会のような、すべての人にとって切実な話題に加えて、なぜ大学で勉強するのかなど、受験生を教育する内容まで含まれています。

国語では中沢けいの小説「楽隊のうさぎ」がよかったですね。 私たちの頃は、評論のようにかたく論理的な文章が一世を風靡していた記憶があるのに対して、この小説には若い世代を見つめる柔らかい視線が感じられます。 試験問題ということを忘れて楽しむことができました。 

国語といえば、いまでも昔のように漢文の問題があります。 欧米人が教養としてラテン語を勉強するように、今でも日本語の基礎として漢文を勉強していることを再確認しました。 漢文の問題を見ていて、意外なことにレ点とか一・二点とか上・下点とか、そういった記号に違和感を覚えました。 何というか・・・ 英語のようにそのまま読んだ方が文章の通りがいいじゃないかと、そんな印象を持ちました。 もちろん漢文の知識がない私にとっては、そのまま読んでも意味がとれません。 とれないんだけれども、意味がわかった状態で頭から順番に読んだ方が漢詩をより楽しめるんじゃないかとふと思いました。 これは素人の浅はかな考えです。

ということで、皆様も機会があればセンター試験の問題をご覧になられればよろしいかと思います。
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by seimei-eiyou | 2010-01-18 20:38 | 行事 | Comments(0)

新年会

昨日恒例の福山大学、福山平成大学合同の新年会が福山ニューキャッスルホテルで開催されました。 その席上で、福山大学の牟田学長がこんな挨拶をされました。 

c0166720_8512629.jpg「昨年北京に行ったのですが、ある会合でタイの大学の副学長と隣り合わせになりました。 話しが弾んで帰国したら、その副学長からメールが届いていました。 “A Happy New Year” という新年の挨拶なのですが、実はそのタイの大学では今年の6月に国際学会を開催することになっており、日本からゲストスピーカー(招待講演)をお願いしていたそうです。 ところが運悪く予定していたスピーカーの先生が参加できなくなったそうで、代わりに誰か探してくれないかという内容でした。 そこで「分かりました。」と返事をしたものの、あとになって学会の内容を見てみると、どうやらタイ料理の学会のようです。 困ったな、こんな国際会議で話ができる講演者が本学にいるのかなと国際交流センターの大久保先生に相談したところ、なんとぴったりの方が見つかりました。 それがどなたかは個人情報保護法に抵触する恐れがありますのでご紹介できませんが、まあご紹介してもいいと思うんですが、福山大学にはあらゆることに対処できる教員が揃っているんだなと思いました。 ということで、これからはもっといろいろなことに積極的に取り組むことができると、意を強くしました。」

こうして白羽の矢が当たった幸運な教員は誰か!

は個人情報保護法のために公表できないそうです。 別に悪いことではないし、というか逆にかなり良いことなので言っちゃってもいいんじゃないかと、喉の上のほうまで出かかっていますが、とりあえず遵法精神で秘密にしておきます。

この異能な才能を誇る先生は、タイの有名大学と共同研究もされており、これまでタイには数回出向いておられますので、牟田学長が「まさにぴったりの人が見つかった!」とおっしゃったのも的はずれではありません。

本学科の渕上学科主任によると、この国際会議は学術会議というよりも、タイ料理の料理人やタイ料理のフードビジネスを手がける人が集まるような会とのことです。 全世界の腕っこきのタイ料理人が集まる会議なんて、ちょっと魅力的ですね。 

そういえば、以前このブログでも紹介しましたように、ここ福山にはタイ政府が認めた日本一のタイレストランがあります。 ご興味があればこちらをご覧下さい。 これを機会に、招待講演者の先生を先頭に学科でこのレストランに繰りだそうかと計画中です。 

色々なピースをつなぎ合わせてみると、今回の国際会議招待講演のお話は、海をまたいだ水脈を通って、タイと福山大学が何か不思議な縁で結ばれているみタイ、  
な気がします。

PS そういえば、牟田学長ではありませんが、福岡に「ムータタ」という無国籍レストラン(ダイニング)があります。 その店名の「ムータタ(mu-tata)」はタイ語に由来すると聞いたことがあります。 確か"mu-”が豚で、”tata”が鍋を意味するらしい。
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by seimei-eiyou | 2010-01-14 08:28 | 出来事 | Comments(0)

Nuts Back

学生さんがキャンパスに帰ってきました。 本日から授業再開です。 2年生の多くは昨日成人式を済ませたこととでしょう。 大人になった学生さんをみましたが、あんまり昨年と変わってないような。 

再開された授業ですが、今週授業は3日あるだけです。 週末はセンター試験で、金曜から学生さんは3連休です(こちらは休日返上)。 週末には多くの高校生が大学に来られるはずで、いっそう賑やかになることでしょう。

PS さて表題にあるNutsとは、栄養の英語名であるNutritionから取ったものです。 もちろん一般的にNutsはナッツ、木の実で、健康にいいですね。 ほかにボルトとナットのナットの複数形でもあります。 英語に詳しい方なら、Nutsと言うと頭のおかしい、変わったヤツという意味があることもご存知でしょう。 あまり良い意味ではないのですが、かといってけなしているわけでもない、enthusiasmを認めているような感じがあります。

PS 以前ご紹介したように、本学部は岡山県のノートルダム清心女子高等学校とスーパーサイエンスハイスクール事業で高大連携授業・実験を行っています。 その模様が同校のサイトで試験的に動画配信されています。 写っているのは本学部生物工学科で行われた生命科学コース1年生の生命科学実習の様子で、同学科の秦野教授による講義、松崎教授による遺伝子の抽出実験、太田准教授によるガラス細工、山口教授による電子顕微鏡観察が登場します。 ご興味があればご覧下さい。 

PS 今ニュースを見たら、東京の私立巣鴨高校で化学の実験中に爆発があり9人が負傷したというニュースが出ていました。 今さっきまで横で学生さんが池袋の電気屋さんの話をしていましたので、池袋の巣鴨高校とは偶然です。 先日は化学工場で大きな爆発があったばかりです。 もちろん本学は安全に十分配慮して実験を行っています。 たいしたこと無ければ良いのですが・・・
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by seimei-eiyou | 2010-01-12 14:58 | 出来事 | Comments(0)

コンピュータ

またまたお弁当を食べながら・・・   年が明けてから食の話題について書いていませんが、まだ授業が始まっていませんので大目に見て下さい。 ということでコンピュータのお話しの続きです。

長年コンピュータと関わっている方なら、ほぼ誰でもコンピュータのトラブルに見舞われたことがあるでしょう。 コンピュータが壊れると憂鬱です。 携帯電話に匹敵すると言いたいところですが、コンピュータのヘビーユーザーにとって、携帯が壊れたどころの話ではありません。

昨年の学会会場で、国立大学を退官されたある先生にお会いしました。 この先生、その筋では大変高名な方で、世界的に活躍された大先生です。 その先生、退官後ご自宅で、すべての情報を詰め込んだPCが壊れたそうです。 これまで書いた論文やら実験データやら一切合切全部消えたそうですが、そんなものより世界中の研究者や友人の連絡先、これまでやりとりした手紙、写真、メールなど個人的な繋がりが全部消えたことが一番こたえたそうです。 「その喪失感たるや筆舌に尽くしがたく、持病の糖尿病が一気に悪化して失明寸前まで行った。」とのことです。

「それで先生どうされたんですか? データの復旧を請け負う業者さんとかありますよね。」というと、
「そんな素人には何もできない。 彼らは決められた手順に従ってトライして、ダメだと『無理ですねぇ』と言うだけだ。 あれじゃあ、バイトの中校生にだってできる。」
「へぇー、専門業者は素人ですか?」
「そうだ、素人だ。 それで僕は本物のプロを雇うことにした。」
「ホンモノの、プロ、ですか? それはどうやって雇うんですか?」
「表のルートでは無理だ。 そのスジの方を通じてお願いするんだ。」
「なんかゴルゴ13みたいですね。」
「そうだ、ゴルゴ13なみのプロだ。」
「それでうまくいったんですか?」
「本物のプロはハードからソフトまで、全てのことに通じている。 彼は実行可能なすべての手段を尽くしてデータの復旧をしてくれた。 完全にとはいかなかったが、かなりの部分は復旧できた。」
「へぇー、そりゃすごいですね。 でも高いんじゃないですか?」
「情報のためなら、いくら金をつぎ込んでも惜しくないよ。」
「で、おいくら払われたのですか?」と尋ねて、帰って来た答えを聞いてのけぞった。

いくらとは言いませんが、高級コンピュータがかなりの台数買える金額だったと記憶しています。

今や5万円で十分使い物になるコンピュータが買える時代です。 しかしある人にとっては、コンピュータの値段よりも、その中の情報の方が何十倍も価値があるんだと思いました。
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by seimei-eiyou | 2010-01-09 14:33 | その他 | Comments(0)

好不調

この3日間は、少し遅いお弁当を食べながら文章を書いて更新するローテーションになっています。

さて、今日の話題は・・・ 藤井財務大臣が健康不良のために辞任されました。 予算編成を終え、いざ国会審議という時期に辞任されるのはよほどのことです。 チームを育て上げ、地方予選を勝ち抜いていざ甲子園というところで監督が辞めるようなものですから。

ニュースでは小沢さんとの確執が原因といった説も出ているようですが、そんな事を言っていたらみんな辞めなきゃいけなくなります。 きっと高齢に激務が重なり、重大な健康被害があったのだと思います。

さて不調と言えばと、スケールが10桁ほど違いますが、私のパソコンも不調です。 昨年の秋から調子が悪く、1日に何回も音もなくシャットダウンします。 購入7年目の古株で、毎日これ以上ないぐらい酷使していますので、いかに頑丈なワークステーションといえども音を上げてもおかしくありません。 代わりのパソコンが無いわけではないので引っ越してしまえばいいのですが、愛着があってなかなか引っ越せません。 それに現在の環境が最も使い勝手がよく、引っ越し先でこの環境を再現できる保証はありません。 

それにしても苦労して書いた申請文やスライド原稿が右から左に(左から右でも良いが)消えてしまうのは苦痛です。 考えながら書き連ねた長いメールが、送信前に突然無くなってしまうのもショックです。 秋口には1日に2,3回だったシャットダウンも、最近は良くて1日に5回、ひどい時には20回以上(要するに頻繁に)落ちますので(状況は確実に悪くなっている)、普通の人ではきっと精神的に耐えられないでしょう。 

どうしてこのような状況下で仕事ができるのかというと(あまりできないが)、「慣れ」ですね。 よーく観察していると、シャットダウンは定期的に起こるのではなく、機械も調子のいい時と悪い時があります。 それが何となくわかるのです。 調子のいい時には調子がいいなりに、ご機嫌が悪い時には悪いなりに仕事をする。 シャットダウンとリスタートを繰り返す発作時は、文献などを読んでやり過ごす。 こう考えてみると、とっても自然、ナチュラル、晴耕雨読の世界です。 

消えてしまった申請文はきっと出来が悪かった、スライド原稿は根本的にロジックがおかしかった、送れなかった長いメールは、もしそのまま送られていたら送り先の方に迷惑だったと思えば、このパソコン、こまめにバックアップすることの大切さを教えてくれる何とユーザーフレンドリーなヤツだろうと、いくら感謝してもしきれません。 それにこういった駄文を書いている時にはまず落ちません。 こんな気分屋のパソコンを愛おしく思う新春の今日この頃です。
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メンテナンス性を優先して、私のパソコンは常に内部がむき出しです。
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by seimei-eiyou | 2010-01-07 13:57 | その他 | Comments(0)