前回、「エヴァンゲリオンの名言集」風コメントをやったら、「今度はドラゴンボールでやれ!」とか「ポケモンでやれ!」とか言うおヒトが出てきて困ったものです。 ご勘弁願いたい。 できれば、岡田監督が野球帽(野球帽はまずいか?)をかぶって、選手交代時にさとし風に、「よしっ! オカザキ! 君に決めた!」とでも言って頂ければ問題解決!

c0166720_19152730.jpgさて、パラグアイは強かった。
(以下、素人のコメントで申し訳ございません)


立ち上がりの5分を見ただけで、日本はボールの軌跡がなかなか繋がらないのに対して、パラグアイは線から面へとボールが動き、力に差があるのが分かりました。 先制点を取られるときっと追いつけないと危惧しましたが、それから120分間日本がゴールを割らせなかったのは立派です。 

60%以上ボールを支配され、なかなかボールが取れない、ボールがとれてもすぐ失ってしまう、ディフェンスに忙殺されるという状態で、高地での試合にもかかわらず120分間動き続けられたのは奇跡的ではないでしょうか。 バタバタすることのない大人の試合運びで、比較的安心して観戦できたところにチームの成長を感じました。

一方、日本が持ちこたえられたのは、パラグアイの攻撃力がそれほどでもなかったためとも思えました。 世界を見ても、アルゼンチンやスペイン、ブラジルのよう卓抜した攻撃力を持つ国は限られており、決定力不足に悩む国は日本だけではありません。 それでも負けない方法を、パラグアイは知ってるんですねぇ。 伝統の違いを感じます。

c0166720_19154320.jpg残念ながら、最後はPKで力尽きました。 この原因は精神力の他に、選手の疲労度も影響していたと思います。 相手も同じ? 多分違います。 ボールを持って攻めている時間と、ディフェンスしている時間では心身共に消耗度が違います。 今回の日本チームは、4試合いずれもボール支配率が40%に届かない状態で、しかも延長戦、4試合目、高地というポジションを考えると、消耗度の違いがPKに出たのではないかと思います。 

それにしても注目すべきは本田のタフさです。 重圧のかかる4人目のPKを、スルリと、全く平然と決めていました。 試合中も、奪取したボールの行き先として、一番パスを受けたのではないでしょうか。 なにより、パスを受けた後、ボールがよく収まる。 相手に取られにくいので、チームに時間的余裕が生まれました。 こういうタフなフォワードがいた点が、今回の日本の躍進の一因だと思われます。 4試合目にして、初めて本田の本領を見た気がしました。 1本だけ撃ったフリーキックもよかった。 もっと撃っていればなぁ・・・ 森本も見たかった。

大人のチームに変身した今後の日本の課題は、世代交代と高さ対策でしょうか。 中澤、闘莉王のセンターバックはこれが最後でしょう。 タフネスと経験が必要なポジションなので、若手の台頭が急務です。

最後に、日本チームの肩を組んでのチームワークもよかったですが、国中休みにして試合に臨んだパラグアイの方が、チームワークも一枚上だった気がします。 前半終了後、自然と固まって帰ってくる選手の姿を見てそう思いました。

勝ち目はあっただけに、ちょっと残念です。 
明日からは食と栄養ネタに戻ろうか・・・
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by seimei-eiyou | 2010-06-30 19:19 | その他 | Comments(0)

時節柄、サッカーネタばかり続くことをお許しください。

さて、今夜は世紀の一戦です。 

しかし考えてみると、カメルーン戦も世紀の一戦だったし、オランダ戦も世紀の一戦、デンマーク戦に至っては、天下分け目の関ヶ原級の世紀の一戦でした。 つまり、日本チームにとってワールドカップの戦いはすべて世紀の一戦になります。 こんな事では、何世紀あっても足りません。 

さて、相手はパラグアイ。 じつは、パラグアイには行ったことがあります。 パラグアイに行った人は滅多にいないでしょう。 日本から遠いことに加え、ナスカの地上絵やマチュピチュのような世界的な観光資源があるわけでもないし、わざわざいく必要がないかも。 

パラグアイの印象は、典型的な南米内陸部の国で、「ボリビアとの違いを30字以内で簡潔に述べよ!」と言われても困ってしまいます。 

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パラグアイを喰う!、というならパラグアイ料理です。 こちらもそれほど印象はありません。 アルゼンチンのような肉料理と、豆をよく食べますね。 それとキャッサバ。 マンジョーカとも言われるイモは、日本ではあまりお目にかかりませんが、南米全般でよく食べられます。 総じて、ブラジル南部やアルゼンチンと食べ物は似ている気がします。

本学科の卒業生が現在理化学研究所横浜の植物科学(PSI)でキャッサバの研究をしており、事業仕分けに苦しめられているそうです。 日本では重要度の低いキャッサバですが、世界的に見ると重要な食糧資源やバイオマスなのですよ。

パラグアイチームの印象は・・・ かつての、点を取る怪物ゴールキーパー、チラベルト以外、あまりプレーヤーを知りません(チラベルトは、日本のバラエティー番組にも出ていた!)。 ブラジル、アルゼンチン以外の中南米チームに共通する、華はないが、ねばり強くしつこいサッカーをする印象があります。 でも最近は中南米サッカーも変わってきているようです。 チリのサッカーを見ていてそう思いました。

勝敗の行方はわかりませんが、ワールドカップに出られなかった国や、早々と敗退した強豪国のことを思うと、この時点でまだ試合が見られる幸せをかみしめ、選手や関係者に感謝したいと思います。 今夜は焼き肉喰って、パラグアイ。 
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by seimei-eiyou | 2010-06-29 12:54 | その他 | Comments(0)

サッカーと若者

前回のエヴァネタは、分かるヒトには分かるが、分からないにヒトには全く分からない内容でした。 そうです、世間は見えない壁によって分断されているのです。

さて、前回のデンマーク戦は、夜を徹して試合を観戦した学生さんが多かったようです。 若者は元々夜に強く、翌日のパフォーマンス低下などのリスクを取りやすいのだと改めて感じました。 「快勝するなら、見ればよかった!」というのは、ちょっとしたひがみ。

またニュースによると、試合後は渋谷駅前で暴れたり、道頓堀川に飛び込んだりと、羽目を外す若者が頻出したようです。 元気がない、意欲がないと言われる若者世代ですが、そんなことはありません。 元気を出す場がない、情熱を傾ける対象がないのかもしれません。 若者間も見えない壁で細かく仕切られており、共通の場が見つからない。 そこで今回のように、コミュニケーション無しに、みんなが無条件で合意できる機会を慎重に見計らって騒いでいるのでは?と思います。

次はヨーロッパ強豪チームの相次ぐ敗退です。 フランスは特にひどく、イタリアチームも安寧に帰国できなかったでしょう。 昨夜はイングランドがドイツに予想外の大敗で、ヨーロッパの中心線上の国がいなくなってしまいました。 これらの国に共通しているのは、チームの世代交代がうまくいっていない点です。 どの国も若い優秀な選手は出てきているはずなのに、それをどうチームに活かしていくかというマネージメントが難しい。 ちなみに昨日のイングランドチームの平均年齢は28歳代、ドイツチームは24歳代でした。

日本は本田、長友というフレッシュな選手が現れたのがラッキーでした。 もう一人、森本が活躍してくれるとさらによい。 いずれにしろ、前にいる選手を追い越して、前線に飛び出していく動きがないと近代サッカーは戦えないようです。 サッカー以外も同じ。
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by seimei-eiyou | 2010-06-28 12:49 | その他 | Comments(0)

以下、エヴァ風にまとめてみました。

「すべては我等のシナリオ通り」(監督)
「問題ない」(監督)
「8年前に言えなかったことを言うよ」(監督)
「負けちゃダメだ。 負けちゃダメだ。 負けちゃダメだ。」 (関係者)

「目標をセンターに入れて…スイッチ。 目標をセンターに入れて…スイッチ。 目標をセンターに入れて…スイッチ。」 (選手FW)
「笑えばいいと思うよ」 (選手MF)
「殴られなきゃならないのは僕だ!」 (日本チームを批判していた解説者)
「わかってる。 内臓電源終了までの62秒でけりをつける」 (選手FW)
「僕は、日本のエース、ホンダです!」(H選手)
「槍(ホンダのミドル)を使え!」(戦術コーチ)
「裏切ったな! 僕の気持ちを裏切ったな! 父さんと同じに裏切ったんだ!」(フランスチーム・サポーター)
「…僕はいたい。 僕はここにいたい。 僕はここにいてもいいんだ!」(選手)
「ディフェンダー、…どいてくれる?」(選手FW)

「援護します。」(ブブゼラ)
「まだ生きてる」(コーチ)
「私はたぶん13番目だと思うから。」(控え選手)

「チャ~~ンス」(選手MF)
「…オカ、行くわよ」(H選手)
「いいわね。 最初からフル稼働、最大戦速でいくわよ」(試合前のミーティングで)
「ワケ分かんない連中が攻めて来てんのよ! 降りかかる火の粉は払いのけるのがあったり前じゃない!」 (ボランチ選手)
「ホンダなんかいなくったって、あんなの、あたし一人でお茶の子さいさいよ。」(T選手DF)
「もう二度と負けられないのよ、この私は!」(決勝Tに向けて)

「何を願うの? ベスト4」、「それは、現実の続き」、「ここは、LCLの海。生命の源の海の中。 これがあなたの望んだ世界そのものよ」 (チーム関係者)
「心配しなくたって敵が攻めて来たら、無敵のニッポン様と初号機がやっつけてくれるわよ。 私たちは何もしなくっていいのよ!」(控え選手)
「だから、私を見て!」(ビッグクラブへの移籍をねらう選手)
「ママ!!ママ!! 私、選ばれたの! ゴールを守るエリートゴールキーパーなのよ! 世界一なのよっ!」(選手GK)

「いろんな人が親切にしてくれるわ。 だから、寂しくなんかないの!」(南アフリカでの生活を聞かれて)
「アンビリカルケーブルが無くったって、こちとらには1万2000枚の特殊装甲と…ATフィールドがあるんだからっ!」(選手DF)
「あなたは負けないわ…。 私が守るもの。」(選手GK)
「負けてらんないのよぉ!!…あんたたちにぃ!!」(選手 全員)

「気持ち悪い…」(デンマーク人)

「ユニフォーム赤! デンマークです。」(アナウンサー)
「シンクロ率400% ニッポン暴走です。」(同じくアナウンサー)
「だって僕は要らない選手だから。」(出番がなかった選手)
「さ あ 立 っ て 、 立 ち な さ い !」(審判)

「悪く思わないでね…」(デンマークを気遣うサポーター)
「絆だから…」(サポーター)
「私には他になにもないもの。」(これもサポーター)
「ごめんなさい。 こういうときどんな顔をすればいいかわからないの。」(野球ファン)
「肉、キライだもの」(ベジタリアン)
「ニンニクラーメン、チャーシュー抜き」(食べたいもの)

「これは誰。 これは私。 私は何。 あなた誰、あなた誰、あなた誰。」(不明)
「ありがとう。 感謝の言葉、初めての言葉。 あの人にも言った事なかったのに」(にわかサッカーファン)
「これが涙。 泣いているのは私?」(サポーター)
「これが涙。 初めて見たはずなのに初めてじゃないような気がする。」(サポーター)

「ATフィールド(Aあこがれの決勝Tトーナメント)を解き放て!」

(引用、エヴァより)
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by seimei-eiyou | 2010-06-25 12:13 | 出来事 | Comments(2)

教養ゼミの様子

1年生対象の教養ゼミのご紹介をします。
以前にも一度ご紹介したかと思いますが、その続きです。

食と栄養に関する事を伝える媒体(ディスプレイみたいなもの)作りをしています。

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ジュースを飲んで作業しているのではなく、飲料に含まれる砂糖の量とカロリーを調べています。

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看板に使う絵を描いています。 彼女によると、地球のどこかにいる想像上の人物だそうです。

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こちらはプリンの絵だそうです(未完成)。 しかしどう見ても帽子です。 頭に乗っけると、やはり帽子で、まんざらでもない表情です。

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こちらは鉛筆を削っています。 ナイフで削るところが栄養学科っぽいです(か?)。

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魚のディスプレイについて相談しています。 魚当てクイズと魚釣りゲームになるようです。

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こちらは、フェルトで作った腸の働きを説明するディスプレイ用の小物です。 こちらも頭にかぶってもらい、パチリ。 結構似合ってますね。



 
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by seimei-eiyou | 2010-06-23 19:52 | 実験・実習・授業 | Comments(0)

こんな事を言うと後出しじゃんけんのようですが、日本チームは今回、意外に活躍するんじゃないかと思っていました。 

前回大会では、ワールドカップ直前の親善試合で、ドイツに善戦したりして期待が大きかったのに対して、今回は直前の親善試合に負け続け、しかもオウンゴールラッシュでしたので、誰も勝つと思っていなかったのではないでしょうか。 チームにかかるプレッシャーも少なく、相手チームからもあまりマークされていません。 「日本相手なら楽勝!」という気分で試合に臨み、意外に苦戦すると相手に焦りが出ると踏んでいました。 

カメルンルンはポテンシャルの高いチームですが、調子に波があり、ちょうどその隙をついて勝てたのだと思います。 紙一重の勝利ですが、勝ちは価値で、その効果は絶大です。 まさか勝つと思っていなかった我がチームが勝ったのですから、喜びも倍増です。 ちょうど宇宙の彼方から満身創痍で帰還した人工衛星「はやぶさ」のニュースとも重なり、日本人にとってちょっと嬉しい驚きとなりました。

さて、オラんだ戦。 スポーツ新聞には惜敗という見出しもありましたが、この負けは仕方がないと思います。 オラんだにしても、日本に負けるというオプションは無かったでしょう。 あったのは引き分けの恐怖で、決勝トーナメントのことを考えると、事故無く1-0で乗り切れば御の字です。 オラんだが本気で攻めたのは後半開始から15分ぐらいで、そこで首尾良く点が取れたので、あとは慎重にゲームを運んでいました。

今回の日本チームは、以前と比べると、ずいぶん大人のゲーム運びが出来るようになったと思います。 カメルンルン戦の後半の守りとか、あわてず、あせらず、破綻せずにゲームを終わらせることが出来ました。 「世界の中田」の様なスタープレーヤーがいない分、全体の規律と調和が取れており、全体にほころびの少ない試合運びをしていると思います。 

目立ったプレーヤーは、本田ではなく、松井、永友、長谷部、大久保あたりです。 オランダ戦の後半最後に、このうちの3人が、中村俊輔、岡崎、玉田と交代したときには、明らかに攻撃力が落ちました。 岡田監督が引き分け狙いに点を取りに行ったが、岡崎の惜しいシュート以外ほとんどこの3人が機能せず、交代は失敗だと思っていました。 しかし後で考えると、岡田監督は次のデンマーク戦に向けて主力を休ませ、0-1で無事終わらせるために3人を代えたのではないかと思います。 

実際中村俊輔は、ボールが来てもすぐに後ろに戻し、積極的に前に出る気配はありませんでした。 中盤で日本がボールを持っている限り、オランダもリスクを冒してボールを取りに来ないので、やはりこのままゲームを終わらせるつもりだったのだと思います(かつ、見かけは引き分け狙いに点を取りに行ったように見える憎い演出)。 不本意なのか、テレビに映る中村俊輔選手の顔は、あまりぱっとしないように見えました。

本田の1トップもおとりだと思います。 本田はオランダでは有名で、当然相手は厳しくマークしてくるので、その隙に裏からの攻撃を仕掛ける算段だったのだと思います。 実際あまりチャンスはなかったのですが。 振り返ってみれば、両チームのゲームプラン通り、粛々と進んだ試合だったような気がします。

以上、素人による、素人のための、素人目線の的はずれなゲーム観でした。 そのスジの方、スミマセン。

ん? 生命栄養と全く関係のない話ですって?
とんでもない、本学科にはスポーツ栄養って分野があって、石崎先生は大のサッカーファンです。 
それに福山大学はサッカーの強豪校。
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by seimei-eiyou | 2010-06-23 07:49 | その他 | Comments(0)

こうなったら、世紀の大一番、日本vsデンマーク戦を、見るべきか、それとも眠るべきか、頭の痛い問題である。 

何しろ開始時刻が早朝3時半だそうで、勤め人にとっては夜更かしの限度を超えており、かといって早起きの限界も超えている。 これを生で見たら、翌日の仕事にはきっと障るだろう。 

いかに学生さんが私の授業に多くを期待していないとはいえ、これ以上授業のクオリティーを落とすと、学生さんによる授業評価にも影響必至である。 それだけは避けたい。 

徹夜覚悟で試合を見て、それこそ勝てばよいものの、惨敗でもしようものなら(惜敗でも)、悔しくて次の日はきっと起きていられないだろう。 こんな事なら寝ればよかったと思っても後の祭り。

一体誰がこんな時間帯に試合を設定したのか。 デンマークのゴールデンタイムにあわせたのだろうか。 デンマークの人に恨みはないが、TV視聴者人口では勝ってますぞ。 

そんなFIFAにブブゼラ。 
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by seimei-eiyou | 2010-06-22 17:27 | その他 | Comments(0)

c0166720_15401932.jpg福山大学生命栄養科学科市民フォーラム「食と健康のライフサイエンス2010」 第2回目の「食の実験・実習」及び

福山大学生命工学部 第10回「公開授業」 第4回目の「体験実習」のテーマのうち、

生命栄養科学科が受け持つ下記の2テーマは、希望者多数につき増員しましたが、それでも追いつかず、現在参加お申し込みを打ち切らせて頂いております。 

どうしてもという方も、キャンセル待ちのリストに登録して頂いている状態で、ご希望に添えない可能性が大です。

可能であれば、まだ余裕のあるテーマにお回り頂ければと思います。 ご迷惑をおかけします。


7月24日(土) 13:30-16:30 於 福山大学生命工学部

・「食事バランスチェックと健康料理のご紹介」 担当: 木村 安美、平松 智子

・「チョコレートの口どけを変えてみましょう」 担当: 山本 英二

・・・
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by seimei-eiyou | 2010-06-21 15:43 | おしらせ | Comments(0)

市民フォーラム 後日談

先週土曜日の市民フォーラムを担当した1人の岩本です。

菊田教授のお話は、サイエンティストが、一般の方にわかりやすく科学的な情報を伝える事が大切だという結論だったと思います。 客観的な事実が、一般の方からみると客観性が無いというのはよくあることで、これを解消するためにはサイエンティストのコミュニケーションスキルの向上と、一般の方の科学に対する興味が必要だと思います。

私の話は、抽象的すぎてよく分からなかったという感想をいただきました。 そうなんですよね、「これはこうだ、あれはああだ!」と一刀両断にすると話は早いのですが、そうもいかないのです。 

食品や栄養、健康のように、複雑な要因が絡み合って成立している複雑系では、物事を細かく分けて、分析的に、解析的に調べていけばいくほど全体像がかすんでしまったりします。 細部の集合体が全体像というわけではなく、細部の事象が皮膚感覚とずれてしまうこともあります。 ちょうど、一般力学と量子力学の関係と似ているかも。

と言うことで、複雑な系には、細部を見る目と、全体を見る目の、2つの目でバランスよく見るしかないのではないかと思う次第です、という内容でした。

c0166720_13205596.jpgPS 酒とたばこの功罪について。 「酒とタバコは精神的には良いことだらけで、それがうまく数値化できないだけだ、という人もいる。」という話でした。 この部分(細部)だけを取り上げて、タバコは健康によいが、それがうまく数値化できないだけだ、と取った人もおられたようです。

公衆衛生学的には、タバコは多くの健康リスクと正の相関性があり、できるだけ吸わないのが健康によいでしょう。 特に若い方はなるべく吸わない事が望ましい(副流煙の被害もあるし)。 ただし、タバコが生き甲斐という高齢者からタバコを取り上げるのもなあと思います。  
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by seimei-eiyou | 2010-06-21 13:23 | 行事 | Comments(0)

本日6月19日(土)に、JR福山駅前の福山大学社会連携研究推進センター(宮地茂記念館)にて、第1回生命栄養科学科市民フォーラム2010および第2回福山大学生命工学部公開授業が開催されました。

演者は最初が菊田で、演題は「ライフサイエンスで食の安全をまもる -食のリスク分析学-」、次が岩本で、タイトルは「なぜ食と科学は相性が悪いのか? -多様性と普遍性のはざまに-」でした。 

2つの講演会のジョイントにしては、参加者が60数名と、いつもよりやや少なめでした。 これに関して、菊田は世話人の1人でもあることもあり、演題が難しかったのではないかとしきりに反省されていたのに対して、岩本はそんなことは我関せずの様子で、2人のまじめ度の違いが現れているようでした(もちろん菊田がまじめ)。

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内容は、菊田はBSEなどを例に取り上げ、リスク評価、リスク管理、リスクコミュニケーションについて、いつもの様に的確に要点を突く内容の話でした。 一方岩本は、食と生物の多様性を科学に絡めて語るというまことにとりとめのない話で、「市民フォーラム・公開授業の演者にはいろいろな話をする人がいるのだな。」という演者の多様性を(少なくとも)表現していました。

結局の所、バランスが良いのか悪いのか分からない組み合わせの2題でしたが、これに懲りずに引き続きご参加くださいますと幸いです。
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by seimei-eiyou | 2010-06-19 18:23 | 行事 | Comments(1)