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生命と栄養のブログ from 福山大学 生命栄養科学科

食の安全・安心 ヘビ編

c0166720_18221583.jpg今から4年前の2005年10月(イヤに正確)、CNNのウェブサイトに「ワニとニシキヘビの「死闘」、双方死ぬ フロリダ」という記事が写真付きで載っていました。

少し引用しますと、「フロリダ州マイアミ──フロリダ州南部のエバーグレーズ国立公園で近ごろ、体長約4メートルのビルマニシキヘビの腹部から、体長約1.8メートルのミシシッピワニの後ろ足が飛び出て、双方が死んでいるのが見つかった。野生動物の専門家は、ビルマニシキヘビがミシシッピワニを飲み込こもうとしたが、ワニがヘビの体内で暴れ、腹部が裂けてしまったのだろうと話している。

c0166720_18225016.gif写真はお見せしませんが、想像を裏切らないキモさです。 くの字方に、鋭角に折れ曲がったニシキヘビの胴体から、ワニの下半分が突き出ていました。

ビルマニシキヘビは東南アジア原産で、それがなぜかフロリダで繁殖して生態系に悪影響をおよぼすお恐れがある、としていました。

c0166720_18232725.jpg当時2年間で150匹のビルマニシキヘビが捕獲されていたそうで、それだけフロリダの動物がニシキヘビの餌食になっているのでしょう。

フロリダのエバーグレーズ国立公園(湿地帯です)には遊びに行った事があるのですが、そんなにたくさんの大蛇がいるとは知りませんでした。 ヘビ嫌いの私としては、もし遭遇していたら大変なパニックになっていたでしょう。

それはさておき、なぜヘビが危険なワニを食べようとするのでしょうか。

専門家によると、ニシキヘビとミシシッピワニが戦った場合、勝負はほぼ互角、勝つ確率はお互いにとって五分五分だそうです(ヘビとワニのバトルは毎年確認されているらしい)。

生きるために食べなければならないにしても、勝率が5割ならリスクは相当大きく、なぜもう少し安全なエサを食べないのだろうかと不思議に思っていました。

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ここで話題は今週のNatureに移ります。

カナダの研究者がコロンビア北東部でこれまで見つかった中で最大のヘビの化石を発見しました。

このヘビは約6000万年前に生息し、そのサイズは体長13m、体重は1135kg(イヤに細かいのは、2500[lb]ポンドをkgに換算しているため)。 ワニやカメを食べていたそうです(化石が見つかった)。

そうなんです。6000万年前の大蛇はワニを食べていたのです。 034.gif

体長13mぐらいになると、相手がいくらワニでも勝率はぐっと高いに違いありません。 きっと安全に、安心してワニが食べられたのでしょう。

フロリダでワニを食べようとしたビルマニシキヘビは、「俺たちゃ、昔っからワニ食ってんだぜぇ」と6000年前の記憶を持ち続けていたのではないでしょうか?

ただ過去の体長13mが今では4mですので、昔のように楽勝とはいきません。 どか食い、食いだめが特技のヘビでも、食い過ぎは体のためによくないようです。

ということで、本日の話題はヘビの「食の安全・安心」でした。 by iwc

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PS 写真は随分昔にブラジル・サンパウロで買ったワニ革の名刺入れです。 お店の人に「もうワニ革、手に入らないから、今あるだけ!」と言われて買った記憶があります。 考えてみると、ワニもヘビもバッグやベルトの材料です。
by seimei-eiyou | 2009-02-06 18:35 | その他