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生命と栄養のブログ from 福山大学 生命栄養科学科

インフルエンザ

福山は冷え込んでいます。 昨日の日曜日は強風で、昼間でもあまり気温が上がりませんでした。 朝晩は暖房が必要なほどで、この季節としては珍しい寒さです。

インフルエンザ_c0166720_21334671.jpgさてこの寒さが原因ではないのですが、週末からの話題と言えばメキシコのブタインフルエンザです。 日本ではトリインフルエンザについてよく報道されており、ブタインフルエンザも含めて新型インフルエンザと呼ばれています。 インフルエンザは冬の風物詩になっていて、ちょっと重い風邪という認識ですが、人類の歴史で最も多くの人を殺したウイルスはインフルエンザウイルスではないでしょうか。 新型インフルエンザとは、一般的にヒトが罹るインフルエンザウイルスではなく、ほとんどの人が免疫を持っていないために、一度出現すると大流行して多くの人が犠牲になる可能性のある危険なウイルスを指します。

インフルエンザの公式な情報源である厚生労働省のホームページには、新型インフルエンザのサイトが以前から立ち上げられています。 そこを見ると、4月24日に「第11回 新型インフルエンザ専門家会議 資料一覧」が出ています。 これはメキシコのインフルエンザとは関係のないものです。 その翌日である25日には、「メキシコ及び米国におけるインフルエンザ様疾患の発生状況について」、翌26日には「豚インフルエンザに関する4月26日記者会見 [世界保健機関(WHO)マーガレット・チャン事務局長4月25日発言(仮訳)]」、「ブタインフルエンザに対する対応について(事務連絡)」という緊急情報が掲載されています。 

これらの情報を読むと、メキシコでのブタインフルエンザは世界的な広がりは見せているものの、現時点ではパンデミック(大流行)が始まったとは判断されていません。 かといって予断も許しませんので今後も目が離せません。 

これに関連して本学科の菊田教授は、福山大学社会連携研究推進センターでの福山大学社会連携研究推進事業PJ2「産官学連携」で、「鳥インフルエンザウイルスの実際」というテーマを6月13日にスタートされます。 全15回の長丁場ですが、ご興味の方はご参加下さい。


PS 4月28日(火)になって、厚生労働省のホームページでも新型インフルエンザの状況が世界で「WHOフェーズ4」、国内では第一段階(海外発生期)に引き上げられていました。 これで新型インフルエンザが正式に発生したことになります。 現状ではメキシコ以外で重症患者はほとんど出ていないものの、人と物の流れが悪くなり、世界経済に与える影響が心配されます。 むかしアジアではやったSARSが思い起こされる状況です。
by seimei-eiyou | 2009-04-27 21:36 | おしらせ