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生命と栄養のブログ from 福山大学 生命栄養科学科

食の安全・安心

管理栄養士の役割は、食を通じて市民の健康を守ることだと理解しています。

この観点から、本学科では「食の安全・安心」について詳しく学びます。 具体的には、食中毒を筆頭に農薬・食品添加物などの化学物質や遺伝子組換え食品など。 このカテゴリーには作物の放射能汚染も含まれます。 

認可されている化学物質(農薬、食品添加物など)や遺伝子組み換え作物については、詳細な安全性試験が行われており、科学的根拠(いわゆるエビデンス)に基づいて安全性が保証されているのですよとか、いやいや試験では見つからない危険性が潜在しているはずだとか、安全性試験で不都合なデータはある種の圧力により封印されているに違いないとか、色々議論がありました。 しかしこの様な議論も福島原発事故の前ではかすんでしまいます。

「基準値を大幅に上回る放射線が検出されたが、直ちに健康に被害は無い。」とか、被曝線量が増えてきたので安全基準を引き上げ、これまでの基準では危険だったが今の基準では安全です、とか言われても困ってしまいます。 もともと安全基準値は動物実験などで得られた数値に特定の安全係数をかけて決められているはずなのに、それをひょいと動かす根拠はどこにあるのかと思います。 実際には、厳しい基準では行政側が対処できなくなるので、係数を変えたのだと思いますが。 

なんか逃げ場が無くて、追い詰められている気がします。
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PS 授業で、以下の項目のうち、自分や家族、知人などに健康被害がおよぶ不安があるものはどれですか?というアンケートをしてみました。

     ① 放射性物質
     ② 遺伝子組換え作物
     ③ 化学物質(農薬・食品添加物など)
     ④ 食中毒

結果) さすがに④の食中毒は食に起因する健康被害のチャンピオン。 みなさん不安に思っており、実際に食中毒になった学生さんも数名いました。 一方、食中毒に関しては情報が豊富で、内容をよく知っているのが特徴です。

次に③の化学物質は、約3人に2の学生さんが不安に思っています。 用法用量を守って使用されている限り心配ないとわかっているが、使用と不使用があれば不使用の物を食べたい、とのこと。

②の遺伝子組換え作物については、意外なことに不安を感じている学生さんは2割程度と少なかったです。 ただし「よくわからない。」と、安全性について判断できないという声がありました。

最後に①の放射性物質については、8割以上の学生さんが健康被害があると不安視していました。 ここは福島から遠く離れた広島なのでもう少し低いかなと予想していましたが、広島だけに小さい頃から放射能の危険性についてはよく聞かされており、不安が募るという意見もありました。
by seimei-eiyou | 2011-04-15 18:59 | その他