2011年 05月 02日
風が吹くと、鼻がムズムズする
昔から、「風が吹くと桶屋が儲かる」と言います。 事の真偽はともかく、桶屋なるものがはたしてまだ日本に残っているのか大いに気になります(小さい頃酒蔵の近くに住んでおり、蔵元の玄関横にある桶屋(樽屋)さんで、木樽を作っているのを見て育ちました)。
桶屋はともかく、個人的には「風が吹くと、鼻がムズムズする!」が正直なところです。 強風が吹くと砂塵が舞い上がり、近くの山もかすんで見えます(写真は、学科の窓から見た近くの山々。 いつもは、もっとくっきりと見える)。
さくら さくら
弥生の空は 見わたすかぎり
霞か雲か 匂ひぞ出づる
いざや いざや 見に行かん
または
さくら さくら
野山も里も 見渡す限り
霞か雲か 朝日に匂ふ
さくら さくら 花盛り
歌詞の中の「霞か雲か」は桜花を指すのでしょうが、私にとっては黄砂でかすむ春の山々です。
さて、「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、先の震災で納豆やポテトチップスなど身近で意外な食品や日用品の供給に影響が出ているという記事が日本経済新聞に出ていました(4/29)。
茨城県のタカノフーズさんでは、大豆はあるが、容器の外に巻くフィルムや納豆の乾燥防止に使う薄いフィルムが足りないため減産しているとのこと。 また湖池屋さんでは、ポテトチップスを入れるアルミ蒸着フィルムやインクが足りず、キリンビールさんでは缶資材が不足しているそうです。 これらの原料は市原や鹿島の石油コンビナートで生産され、今回の地震で工場が被災したために供給が鈍っているのだそうです。
福山にいると東日本大震災の被害についてあまり実感する事はないのですが、目をこらしてみるといろいろなところに影響が及んでいます。