2013年 08月 23日
中学生職場体験 チャレンジ・ウィークふくやま
福山大学にも希望してくれた5名の中学生がやってまいりました。
8月19日から8月23日の間、図書館、学科、教務課などをそれぞれ1日ずつ、回ったそうです。
生命栄養科学科へは、体験実習3日目となる8月21日に来ました。
まず、平松先生より本日の日程のご説明がありました。
午前から午後までびっしりと予定が詰まっております。
夏休みだからといって、大学の業務は休みになりません。
前期の授業が終わり、後期の授業、実習、実験に向けて様々な準備があります。
この日はそのような仕事の一部を、中学生の皆さんとして行きます。
次に、井ノ内学科長よりご挨拶を頂きました。
ご自身の「将来、何になりたいか」についての考え方の移り変わり等をお話し下さり、この体験によって将来を考えるきっかけになれば、との事でした。
そして平松先生より、学科の説明と栄養に関するクイズがありました。
皆さん難しい問題にも正解していました。すごいですね!
では、いよいよ仕事の体験です。
最初は調理室で作業を行います。
衛生管理を徹底するために、まずは身だしなみを整えます。
白衣、キャップをつけて準備は万端、手を洗っていざ!
授業で行う実験なども、あらかじめ前実験をしてみて望ましい結果になるかどうか確かめるものもあります。
そこで今年度は特別に、チョコレートの口どけに関する実験を行いました。
作るときの温度と時間によって、元は同じチョコレートなのに口どけや色が変わったりします。
次は調理室の整備を行います。
前期の授業で使用したまな板や布巾は、何回も使っている内にどんなにきれいに洗ってもくたびれてきてしまいます。
そのため夏休みの間に、漂白して後期からの実習で気持ちよく使えるように準備をしました。
この大量のまな板を・・・
1枚1枚丁寧に漂白していきます。
大量の布巾も同じように、
1つに集めて漂白剤の中に浸けこみました。
漂白が終わったら、良くすすいで乾かして終了です。
お昼休みをはさんで、午後の作業は28号館の実習食堂に移りました。
まず、栄養教育媒体のSATについて体験をしてもらいました。
このSATは選んだ食品サンプルを機械に載せると、簡単にその食事の栄養バランスが一目で分かる優れモノです。
バランス良さは☆5つの5段階で表されますが、なかなかうまく満点にできず苦戦していました。
このような媒体を使って栄養指導することで、1食だけでバランスのとれた食事をするのは難しい、等といったことを気付いてもらうきっかけ作りにもなります。
次に、資料作製のお手伝いをしてもらいました。
この資料は管理栄養士国家試験に向けて、学内で模試を実施するための冊子になります。
とてもたくさんの問題数や、初めて見る難しい問題、そして準備する量に驚いたことだと思います。
この後写真はありませんが、実習で大量調理を行う給食室内に入り、食品の管理業務として在庫の食材や調味料のチェックをしました。
また、給食室の見学も併せて行いました。
回転窯やスチームコンベクションオーブンなど、大量調理独特の珍しい機械に興味津々でした。
以上で1日の作業は終了です。
反省会では、印象に残ったことや感想を1人ずつ発表してもらいました。
暑い中たくさんの慣れない作業をして、あっという間に時間が過ぎて行き、とても大変だったと思います。
最後に今回の実験で作成したチョコレートと、エネルギーコントロール用のアイスクリームを試食していただきました。
この実験は試食をするまで成功したかどうかが分かりません。
それぞれのチョコレートの口どけの違いを感じられたでしょうか?
アイスは普段食べているものと比べてどうでしたか?
今回の体験を通して、管理栄養士養成施設としての業務や、食品や栄養に興味がもてたのなら嬉しく思います。
中学生の皆さん、お疲れ様でした。