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生命と栄養のブログ from 福山大学 生命栄養科学科

アイルランドのお話

先日、国際会議へ参加するためにアイルランドに行ってきました。
日本からの直通便がないため行く機会が少ないのではないかと思います。
ですので、簡単にですがアイルランドで見てきたことを一部ご紹介したいと思います。

まず、アイルランドがどこにあるかご存じでしょうか。
何名かの方にアイルランド出張の話をしたのですが、「寒そうですね!」というコメントが多かったです。
アイルランドより、北極近くのアイスランドをイメージする方が多いようでした。
アイルランドはイギリスに隣接する島国です。
アイルランドのお話_c0166720_17491326.png
この地図ですと、アイスランドは左上にあります。
アイルランドは北海道より緯度は低い(北極に近い)のですが、近くを流れる暖流の影響でそこまで寒くならないそうです。

さっそくですが、栄養科らしく食事の話を。
学会の昼食案内です。
アイルランドのお話_c0166720_17471255.jpg
様々な国の方が参加しているので、右下にアレルギー表示がたくさん書かれています。
この日の昼食は日常的に食べる機会の少ないラム肉を選びました。
主菜を選べば自然と主食もついてくるので、あとはサラダを自由にとる形です。
角度が悪いですが、その日の昼食がこちら。
アイルランドのお話_c0166720_17471866.jpg
黄色いつぶつぶはCouscous(クスクス)です。
ラム肉は思ったよりも独特の風味もなく、食べやすかったです。

今回の昼食案内には書かれていませんが、料理メニューで時折「GF」と書かれていることがありました。
アイルランドの先生に伺ったところ、GFとはGluten Free(グルテンフリー)を指しているそうです。
アイルランドではグルテンアレルギーをもつ方が多いため、この「GF」表記が非常に重要だとか。
アイルランド以外にも、海外ではグルテンアレルギーの方が多いようです。
日本ではグルテンではなく、グルテンを含む「小麦」アレルギー表示にとどまっています。
グルテンを含むのは小麦だけではないので、海外から日本にいらした方は情報の少なさを感じるかもしれません。

また、アイルランド滞在中に宿泊したのはトリニティカレッジというアイルランドで最古の国立大学の学生寮です。
非常に歴史観あふれる大学ですので、映画の撮影に使われていることも多いそうです。
実際、私が滞在中にもなんらかの撮影が行われていました。
アイルランドのお話_c0166720_18124867.jpg
ヨーロッパやアメリカでは夏期は大学生がいないので学生寮を宿泊施設として運営されていることが多いです。
学会会場はユニバーシティ・カレッジ・ダブリンの新しい建物だったので、対照的でした。
アイルランドのお話_c0166720_18141233.jpg
トリニティカレッジの図書館にはケルズの書という8世紀に制作された福音書の手写本がありました。
これは「世界で一番美しい本」と言われるもので、実際に鮮やかできれいだったのですがそちらは撮影不可なので、映画のモチーフとしても使われたことがあるロングルームを掲載します。
この写真がぶれていたことが、日本に帰ってきて一番ショックだったことです。
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ロングルームの柱のところには、哲学者などの胸像が飾ってあります。
こちらはソクラテス。
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トリニティカレッジ構内で写真を撮っていると、散歩中の方に「アイルランドではよく虹が見える」と教えていただきました。
雨が多い分、虹が出る日も多いそうです。
そのあとキャンパス内をうろうろしていたときに虹を見つけました。
このとき、なんと20時過ぎでした。
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上に掲載しているトリニティカレッジの外観写真も、学会のプログラム終了後に寮に帰ってきてからの写真になるので、20時過ぎに撮った写真です。
緯度が低いので、夏は昼の時間が長いアイルランドでした。


by seimei-eiyou | 2017-09-29 18:41 | その他