2018年 01月 29日
1月26日 特別講義「ある外科医の海外体験」
最初に、菊田学科長より渡邊教授のご略歴の紹介がありました。
渡邊教授は、大学の附属病院、県立・国立の病院、循環器病センター研究所等での勤務に加え、海上保安大学校練習船の医務官、国境なき医師団としてインドネシア派遣、リベリア派遣等の社会活動を経験されています。
今回の特別講義では、インドネシア派遣、リベリア派遣での体験をお話いただきました。
派遣先での医療環境、実際に手術した症例の紹介、患者さんとの関わり等に加え、拠点(宿泊施設)の様子や文化・環境・インフラの違い、食べ物のお話、
滞在中に起こった災害について、被災地には報道で見える部分と見えない部分があること、一緒に活動したスタッフのこと。
延命のための治療で働けなくなることを危惧し、治療を拒否する患者がいること、国による考え方の違いから現場で心を病んでしまったスタッフの話から、
「日本で暮らせるだけで、幸せだ(日本人は、お金がすべてじゃない、て言える)」
「柔軟性が大事」
と、まとめられました。
最後に、演題「ちょっとリスクを取ってみました・・・」に合わせて、最近はリスクを避ける人が多いが、リスクを取って得られるものも大きいと、学生に向けてのお言葉をいただきました。
講義後は、質疑応答が行われました。
さて、そんな貴重な体験をお話しくださった渡邊教授ですが、3月をもちましてご退任されます。
感謝の気持ちを込めて、学生から花束が贈られました。
渡邊教授、貴重なお話をありがとうございました!
今後益々のご活躍をお祈り申し上げます。
(S.Y)