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生命と栄養のブログ from 福山大学 生命栄養科学科

調理科学会

 僭越ながら過日8/29~30、ゲリラ豪雨の中、名古屋市椙山大学で開催された調理科学会に参加して来ました。
 その内容を少しだけ載せさせて頂きます。

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 学会の中で、特に3,1,2弁当箱法を開発された足立先生の講演が印象的でした。
 来週、初めて日本で開催される国際栄養士会議のランチョンセミナーも、この方法を用いたお弁当が昼食となるようです。

 「調理」という名前は台所に立ち料理を作るイメージが一般的ですが、そこだけでなく、何を作るかイメージを思い描き、食材を購入し、作り、並べ、食べ、片付けるその全ての過程が調理であり、台所に立たず中食にしたとしてもそれは「調理」の一部である。
 足立先生は御歳72歳で1日基本3食、つまり8万回以上の「調理」を重ねてこの体ができている。
 それは他の人も同じで、皆食べているものが違うから1人1人体のつくりが違う。後姿でもその人だと認識できるのは、そのためだというお話がありました。
 学童期の食育に関するお話で、特に農業体験に焦点があたりがちですが、それもほんの一部であり、例えば調理実習も食育の一環である。何よりも、~させる、ではなく、作りたい、食べたいという気持ちにさせる教育が必要だという事でした。
 食育の第一人者である先生のお話をうかがって改めて今後の栄養士のあり方を考えさせられる内容でした。

 以上、私の捉え方が間違っている箇所もあるかもしれませんが御容赦下さい。

by kwd
調理科学会_c0166720_2152381.jpg
注釈: 3・1・2弁当箱法というのは、主食3、主菜1、副菜2の面積比になっているお弁当箱で、この仕切りにしたがって、しっかり彩りよく詰めるだけで栄養バランスの良いお弁当ができあがります。 あとは食べる方の年齢、身長や体重によって、適したサイズのお弁当箱を選んで下さい。 3・1・2お弁当箱は、色々な種類が市販されています。 探してみて下さい。

 
by seimei-eiyou | 2008-09-03 19:26 | その他