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生命と栄養のブログ from 福山大学 生命栄養科学科

c0166720_194476.jpg 前回はアメリカの食について良い点を書きませんでしたので、今回は少し良いところも。

今、私がいるカリフォルニアのリバーサイドは、アメリカでのオレンジ栽培発祥の地として知られています。日本でもアメリカといえばオレンジと牛肉を連想する人は多いでしょう。

この文章を書いている宿泊施設の窓の外にも広大なオレンジ畑が広がっています。といってもどこかの農家のかたのオレンジ畑ではなく、カリフォルニア大学リバーサイド校の実験農場ですが。

こちらは国土が広大ですから(確かカリフォルニア州だけでも日本の国土より広かったと思います)大規模農法により、いろんな農作物が大量に生産され、そのため全般に食料品は日本よりも安い感じがします。

なかでもやはりオレンジをはじめ、モモ、スモモ、スイカ、メロン、洋ナシなどは種類も多く、食料品のマーケットに山積みされています。ところ狭しと山積みされていると言いたいところですが、マーケット全体が広くて天井も高いのでそういう表現は当てはまりません(写真をご参照下さい)。

これらのフルーツを上手に食卓に取り入れれば、彩りも良く豊かな食生活を楽しむことができるでしょう。フルーツには確かに果糖、ショ糖をはじめとする糖分も含まれていますが、他にもクエン酸やリンゴ酸などの有機酸、食物繊維、ビタミンなども豊富に含まれています。

特にフルーツの有機酸は油っこい食べ物と違って胃腸での消化の負担も少なく、エネルギー補給に即効性がありますから、疲れている時に良いと思います。妊婦さんがすっぱいものが欲しくなったり、マラソン選手やラグビー選手が試合中にレモンの輪切りをほおばるのもそのためです。

ちなみにレモンのすっぱさイコール、ビタミンCと思っている人もおられるようですが、有機酸の味の影響も大きいと思います。その錯覚を利用してレモン何個分のビタミンCが入ったこの商品は‥‥、という謳い文句は巧妙だなといつも思います。

適度な糖分や芳香性、さらには鮮やかな彩りもフルーツの魅力です。これらは植物が動物に果実を食べてもらい、その種子を広範囲にばら撒いてもらって子孫を残すための巧妙な手口なわけですが、人間がよりおいしくて大きくて見栄えのよいものに品種改良してきた努力の賜物でもあります。

食物繊維が含まれているのも魅力のひとつですが、フルーツだけで食物繊維をまかなおうとするのは無理があります。そうするとかなりの糖分も同時に摂ることになるでしょう。食物繊維の摂取はやはり野菜を中心に考えるべきで、フルーツからの食物繊維の摂取はやはり補助的なものと考えるべきでしょう。フルーツがいくら美味しくて、栄養性、機能性があっても、偏った食品の食べ過ぎは良くありません。

やはり食事はとにかく適切な栄養素のバランスとトータルカロリーが大切だと思います。
みなさん、フルーツと上手に付き合いましょう。
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(写真はRiverside, CA のダウンタウンにある、誰も英語を話さないちょっと不気味なレストランの中。 写真にはありませんが、レストランの外には不思議なアートの世界が広がっています。)   By ino
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# by seimei-eiyou | 2008-08-19 01:54 | その他

残暑見舞

残暑お見舞い申し上げます(学科残暑見舞いはこちら)。
ここ福山では、一ヶ月近く雨の降らない夏日が続いています。 みなさまのお近くではいかがでしょうか? c0166720_13342432.jpg

瀬戸内はもともと雨の少ないところ。 水が無くならないかと心配しています。 福山の水源は、その多くを芦田川に頼っています。 国道2号線にかかる神島橋から眺めると、川面は緑の絨毯を敷き詰めたように水草で覆い尽くされていました。 日光と栄養分があり、水が動かないので水草が増殖したのでしょう。 さてその芦田川の下流では、毎年お盆の15日に花火大会が開催されます。 これが終わると何となく日差しもやさしくなり、秋のけはいが漂う気が少しだけします。 

さて、4月にスタートした生命栄養科学科の前期の様子を、感想を交えてご紹介しましょう。 本学科は、昨年度までは応用生物科学科として学生募集をしていました。 この学科は、どちらかというと食と環境の先端を目指していました。 “生命栄養科学科が先端を目指さない”という訳ではありませんが、栄養学科経験がない教員が栄養学科のカリキュラムを眺めますと、なかなかよく出来ているなと思います。 

人間にとって必要な三要素は衣食住。 その中でも特に、食が命です。 栄養学科では調理の基本、健康維持と豊かな食生活を送るための献立作りが学べます。 更に健康、医療の基礎(と言っても結構専門的)と、食を通じて自分以外の人の健康増進、栄養管理、健康管理を行うための専門知識や実習、実務教育があり、経営管理に関する内容も含まれます。 これだけでも、人生を生きる上で必要な知識が多く学べます。 さらに4年生の最後には国家試験が控えていますので、緊張感のある大学4年間となり、貴重な時間を漫然とすごしてしまうリスクが減ります。 もちろん試験に合格すれば、燦然と輝く(?) 管理栄養士国家資格が得られます。 これまで栄養学科とは縁がなかったので意識していませんでしたが、「家政学」の力をまざまざと感じます。 このような規律のある大学生活を送りたい方には、栄養学科は良いところだと思います(私は、個人的には漫然とした大学、大学院生活をすごしました。 この漫然とした時間が、実は貴重だったと思っています。 でも、栄養学科では勤まりませんでしたね)。

福山大学の栄養学科の良いところは、総合大学の中にあることだと思います。 栄養学以外に、生命工学部にありますので先端のライフサイエンスが学べ、同じキャンパスには薬学部や経済学部、工学部、心理学科などを含む人間文化学部があります。 さらにサッカー部などスポーツの強豪サークルもありますので、色々な人と交流出来、様々なことが学べます。 ご興味の方はオープンキャンパス、見学などにおこし下さい。 その他見学は随時可能です。 ご連絡下さい。      by iwa

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(生命栄養科学科は画像左上方向にあり、この写真では切れて見えません。 手前に見える道路は山陽自動車道です。 大学キャンパスは高速道路の窓部分からチラチラ見えます。 因みに新幹線からは、トンネル間の0.数秒間のみ生命栄養科学科の建物が北側に見えます。 かなりの動体視力が必要ですので、自信のある方はトライしてみて下さい。 わたしは残像が見えました。)
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# by seimei-eiyou | 2008-08-18 13:48 | おしらせ

生命栄養科学科の食糧科学研究室で糖質を中心に研究をしている井ノ内といいます。

私は8月1日から1ヶ月間、アメリカのカリフォルニア州のロサンジェルスの南東に車で1時間半くらいのところにあるカリフォルニア大学リバーサイド校で英語の語学研修に来ている福山大学の学生さん7名の引率教員として滞在しています。 私の専門分野の観点から、アメリカの食生活を現地からレポートしますので、興味のある方は読んでみてください。

8月9日にはディズニーランド、10日にはマジックマウンテンに行ってきました。カリフォルニアの特に南部は夏は毎日快晴で、雲はほとんど見つけられません。 昼間は35度以上ですが、湿度が低いため日陰では涼しいです。

ディズニーランド、マジックマウンテンのどちらの遊園地でも、とにかく気温が高く、湿度が低いので、すぐに喉が乾き、飲み物は欠かせません。 私はコーラやスプライトなどの甘い炭酸飲料はほとんど日本では飲まないのですが、こちらでは高温低湿度のために炭酸飲料がとても飲みたくなります。

冷たい水を飲まないと、カロリーオーバーになるのでいけないと思うのですが、水は一度にたくさん飲めません。 やはり炭酸飲料は胃での吸収が早いような気がします。食べ物といえば、ハンバーガー、サンドイッチ、ピザ、タコスなどが多いので、これらを食べると、また甘い炭酸飲料が飲みたくなります。

普通に売っているペットボトルは20oz(約600ml)なので、糖分10%として240Kcalになります。 これを日に何本も飲みたくなるような気候ですから、遊園地で見る人の3人にひとりくらいはお相撲さんみたいなのもうなずけます。 ケーキやピザも丸ごと一人で食べる光景を遊園地のレストランなどで見ると、ますます納得してしまいました。

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お相撲さんのような人はきっと1日3000Kcal以上摂取していると思います。 とにかく糖分と油が多いのがこちらの食べ物の特徴ですから、普通に食べていたらスマートな体型を維持するのは難しいと痛感しました。

皆さんはつくずく日本人で良かったと思います。 食の欧米化はやはりほどほどにして、日本食をもっと見直して欲しいと思います。 ちなみに私は糖質の中でも特に多糖類のデンプン、そしてデンプンをたくさん含んでいるお米の研究をしています。 ご飯は低カロリーで、値段もお茶碗一杯25円くらいで安いです。

こちらに来てますます和食の良さをしみじみ感じる今日この頃です。 (写真はアメリカの代表的な鮨米、国寶ローズのパッケージ)    By ino
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# by seimei-eiyou | 2008-08-12 03:37 | その他

本日、女子中高生の理系進路選択支援事業の一環として、
福山暁の星女子中学の生徒さんを大学にお招きしまして、一緒にチョコレートを作りました。

ただのチョコレートではなく、口に入れると「とろ~り」とろける口溶けのよいチョコレートです。
チョコレートにはカカオバターが含まれていますが、カカオバターの結晶にはいくつかの型があり、融点が異なります。
生クリームなどを入れるわけではなく、テンパリング(調温操作)により溶けやすい結晶をつくりだし、口溶けのよいチョコレートにできるのです。

まずは、先生からチョコレートの結晶について、模型を使った講義を受けました。
中学生の皆さん、真剣に耳を傾けていました。

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つづいて、班に分かれてそれぞれチョコレート作りです。
やわらかいチョコレートの周りを、固いチョコレートでコーティングします。
そのコーティングがなかなか難しいのです。
最初は遠慮がちでしたが、さすが女の子、しっかり作っていました。
大学生の先輩や先生に教わりながら、楽しそうな様子でした。

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ハート型のかわいらしいチョコレートがたくさんできました。
みんな、「おいしい049.gif」とたくさん食べていました060.gif

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あっという間でしたが、講義もあり調理実習もあり試食もあり、の充実した2時間となりました056.gif



by uri
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# by seimei-eiyou | 2008-08-09 15:20 | 行事

前期授業が終わりました

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027.gif この4月に入学した生命栄養科学科第1期生は、7月31日の最終日の試験で無事前期を終えました。 新しい学科がスタートし、短い期間に色々な経験を経て成長していく場面に立ちあうことができたのは、とても面白い体験でした(この色々な経験については、また別に書きます)。  

  この4ヶ月の印象は、高校時代に文系クラスにいた人が多かったせいか、化学に苦労した学生さんが多かったようです。 化学は、「物質」が何からできているか、それがどのように変化するかを取り扱う学問です。 この「物質」を「食べ物」に読みかえると、食べ物がどのような物からできているか、それが体の中でどのように変化するかとなり、栄養学の重要な側面であることがわかります。 苦手だ、苦手だと言わないで、将来きっと役に立ちますので、少しずつ勉強していってくれればと思います(化学に限りませんが・・・)。  

  最後の試験のあとの昼休み、調理実習室で手作りアイスクリームの試食会を行いました。 このアイスクリーム、乳脂肪分が多く、とってもおいしいのですが、ハイカロリーです。 そんなことなどものともせず、学生さんはたくさん食べました。 夏休みだもの。 さてこのアイスクリーム。 体の中でどのように代謝されていくのでしょうか? by iwa
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# by seimei-eiyou | 2008-08-09 11:22 | おしらせ

先日(といっても先週ですが)、の第一回オープンキャンパスで学科説明の一部(生命栄養学科について)を担当しました。限られた時間と限られた私のコミュニケーション能力で何処まで伝わったか不安ですが…
 栄養学科の大学4年間がどんな風か、少しは感じ取ってもらえたでしょうか。

 その時にお話出来なかった事を少し補足させて頂きます。
063.gif栄養学科の魅力
 卒業する事で資格がとれるのは大きな魅力です。
 大学4年間の勉強は、資格を取るためだという目標があると、やっぱり日々の講義や実験も必要だと思って
取り組めます(一概には言えませんが)
 もし将来、栄養士でなく、一般企業に就職する時でも必ず入社試験で「大学生活で何をがんばったか」は聞かれます。その時も答え易いのではないかと思います。

067.gif進路を選ぶこと
 大学生の4年間は短いけれど長いです。高校を選ぶ時と違って社会人になってからの職業にも関わってきます。
 今、高校3年生でここを見て下さってる方もいるかと思います。
 出来る限り、たくさんの情報を見て聞いて知って選択肢を増やしてから進路を選んでほしいです。
 そして、卒業する時にここに通って良かったと思える事が出来れば、一番良いと思います058.gif

by kwd
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# by seimei-eiyou | 2008-08-08 13:22 | 行事

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  8月3日(日)に、第1回のオープンキャンパスが開催されましたので、その模様をお伝えしましょう。

  当日はこれ以上ないという夏空で、焼けるような日差しの中、保護者の方を交えて50人弱の方にご参加いただきました。 大学会館での全体説明の後、1号館に移動して学部・学科説明です。 学科説明では、この春まで学生だった桒田助手による「栄養学科の4年間」、石井准教授による「管理栄養士のお仕事」、倉掛准教授による「資格について」と学科のスライドショーを行いました。

  大学会館食堂で昼食を取り、ブレイクダンスなどのサークル紹介のあと学科に移動し、給食経営管理実習室などの見学を行いました。 その後はお待ちかね、調理体験と健康管理体験です。 調理体験は暑い夏なので、自家製アイスクリーム作り(実演有り)を交えたクレープ作りを行いました(写真参照)。  参加された生徒さんは「おいしい、おいしい」と、あっという間にクレープは無くなり、昼食を食べたばかりとは思えない食欲でした。 参加人数が予想よりも多かったので、お手伝いの在校生や教員の分が残るか、冷や冷やものでした(ご安心下さい、付き添いの保護者の方の分は別に確保しております)。 

  食後は健康度チェックと食事診断(体組成計、骨密度計、SATシステム)を行い、食事と栄養の重要性を十分説明する間もなく帰りのバスの時間になってしまいました。 みなさん、どうもお疲れ様でした。  by iwa
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# by seimei-eiyou | 2008-08-07 11:08 | 行事


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027.gifブログを始めるにあたって、学科の紹介をしましょう。

  生命栄養科学科は、福山大学にこの春スタートした新しい学科です。 本学科は、全国で初めて生命工学部に設置された管理栄養士養成施設で、管理栄養士養成のためのコアカリキュラムに加えて、ライフサイエンスや食品に強いのが特徴です。 同じ学部内には海の生物を研究する海洋生物科学科や、バイオテクノロジーを生活に活かす生物工学科があり、学内には薬学部がありますので、色々な人と交流が出来ます。 大学がある福山市は、風光明媚な瀬戸内海の中程にあり、校舎の窓から松永湾が望めます。 ジブリ映画、「崖の上のポニョ」の舞台とされる鞆の浦も福山市にあります。 このような学科の話題を中心に、生命と栄養に関する紹介をしていこうと思います。  by iwa
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# by seimei-eiyou | 2008-08-07 10:28 | おしらせ

ブログ開設

福山大学 生命栄養科学科のブログを開設いたしました001.gif

教員サイドから、学科での行事やお知らせなどの情報を発信していく予定です。

学生さん、一般の方、誰でも気軽にコメントなどしていただける雰囲気になればと思います。  by uri 056.gif
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# by seimei-eiyou | 2008-08-05 16:39 | おしらせ